コーヒー焙煎





コーヒーの生豆を買って、自宅で焙煎をするようになって、気がつけば3年以上が経ちました。


まさか自分がこんなに長く自家焙煎をするようになるとは、当初は想像もできなかったのですが、今では我が家の家事のルーティーンに組み込まれているほど、自然と馴染んでいる工程です。


最初に焙煎を始めたときは、一度に50から60gほどが焙煎できる、銀杏煎り器のような形状の焙煎器を愛用していたのですが、つい最近、新しい焙煎器を導入することになりました。


どちらの焙煎器も使いやすく、それぞれの特徴が異なっているため、しばらくは2台併用で使い分けて行く予定です。


新しく導入したのは一度に200から250gまで焙煎が可能なタイプで、コンロの上でレバーを回転させながら焙煎をします。


最近は家庭用焙煎器もさまざまな種類が出ており、炊飯器のような形で電気による全自動焙煎器などもあったり。


私の場合は、今の所、火のパワーを使って焙煎するという工程に楽しみを見出しているので、新導入マシーンも電気は使わずに、コンロで使える手動タイプにこだわってみました。


自宅でコーヒーが作れるようになると、外でコーヒーを買うことは減るのかといえば、案外そうでもなく、逆に魅力的な焙煎士さんのコーヒー豆を探して買い求めたりもするようになりました。
やっぱりプロのスペシャルな焙煎は美味しいので、それを自宅で飲んで、また自分でも焙煎をして、その繰り返しです。


素人の趣味ではあるのですが、コーヒー好きのお友達に何か感謝の気持ちを伝えたい時に、自宅で焙煎したコーヒー豆を添えるととても喜んでもらえるので、そんな時は特に、焙煎できて良かったなあとしみじみ思います。料理やお菓子作りが上手な人がお友達への手土産に素敵な自家製料理を持って行く、みたいな感じです。


コーヒーも世界中さまざまな産地がありますが、最近はタイ産のコーヒー豆を使うことも多いです。
タイのコーヒー豆の生産の歴史にはインターネットなどで調べると様々なバックグラウンドがあることがわかります。
タイ産のコーヒーは最近は日本のコーヒー豆販売店やカフェでもチラホラお店でも見かけるようになりしたが、まだまだ数は少ないように思います。


少し前の時代に世界中を旅していた旅人、バックパッカーさんたちに話を聞くと、当時はタイでは美味しいコーヒーは飲めないというのが当たり前だったそうで、タイ独特のすごく甘くしたミルクコーヒーか、微妙なエスプレッソをお湯割もしくは水割りにしたものしかなかったのだとか。
しかし私がコロナ直前に行ったタイのバンコクでは、こだわりのカフェではきちんとシングルオリジンの豆をハンドドリップしてくれるお店が沢山あり、値段も品質も東京と大差なく、お客さんもタイ人の若者で賑わっていました。
タイのカフェは近年急速に発展を続け、今年はなんとコーヒーフェスティバルという各地のロースターさんたちがブースを出展するような本格的イベントもバンコクで開催されていた様子でしたので、
元々タイ産のコーヒー豆が日本であまり馴染みがないのは、そもそもの生産量としてタイのコーヒーはタイで消費されているという背景もあるようです。
酸味が苦手な人には少し難しいところもあるかもしれませんが、タイ産コーヒー豆の独特の味わいは一度ハマるとクセになる美味しさです。都内にはタイコーヒー専門のカフェも出来たので、私としては嬉しい限りです。


どこのコーヒー豆もそれぞれに味わいが異なり、美味しいのですが、今の所、我が家では自分達と関わりの深い国や産地のコーヒー豆を贔屓にしてみたりもしています。最も、そうでもしないと選びきれないくらいの種類が存在するから、なのですが。
タイ産、グアテマラ産、メキシコ産。この辺りは入手しやすいので、継続的に焙煎してみています。
日本で簡単には買えないのですが、私としては我が家との関わりと言って絶対に外せない国の一つがエリトリアなので、いつかエリトリア産の生豆も自分で焙煎してみたいですね。エリトリアではコーヒーセレモニーという飲み方が一般的だそうで、そのセレモニーの中にはコーヒーを煎る工程が含まれています。ですからコンロで自家焙煎だけをするのは本来のエリトリアコーヒーの楽しみ方ではないのだと思いますが。そのうち何らかの機会があればなあと思います。






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