今年は、戦後日本のアートにも興味が湧いてきた年で、
あれこれ観ていたらやっぱり「実験工房」と「大阪万博」にはいろんな角度から当たるんですよね。
そこで突き当たるのは
音楽。
武満徹とか黛敏郎とか。
音楽科の学生だった時代は、正直全然興味が持てなかったのに、美術について勉強してきて、しばらくしてまたここで音楽。
ジョン・ケージとか
一柳慧とか。
かなりの遠回りをしてきたけれど
一周大回りして音楽に戻った感じもする今日この頃。
いますごく、改めて
現代音楽を知りたい。
そう思ってひとまず、本棚の前に立ち、目についた本を読んでみることに。
一柳慧さんの本で
複数人の聞き手とともに話がすすめらる章もある
読みやすい本でした。
『一柳慧 現代音楽を超えて』(平凡社)
聞き手には
片山杜秀さん、小沼純一さん、沼野雄司さん、そして松本良一さんの4人。
かの有名な《4分33秒》を発表したジョン・ケージの側で活動していた時期もある一柳慧さん。
図形楽譜などでも有名な作曲家さんですが、本を読んでいるうちに、一柳慧さんの楽器をコンサートで(つまり生演奏で)聴きたい!と思いました。
現代アートは、作家がいま生きていて、作品を作り続けているという面白さ、機会さえそろえば作家の生の言葉を目の前で聞くことも可能だということ、自分が生きているこの同じ時代を生きる作家であるというワクワク感などがあるのですが、
それって現代音楽も同じなんだ!と今更ながら感じたのです。
つまり現代音楽が世界で初演される時、まさに立ち会うことも可能だということ。
これってなんだかよく考えたらすごいことだなあと。ほんと今更なんですが。
ベートーヴェンだって、モーツアルトだって、チャイコフスキーだってドビュッシーだって、
みんなみんな、今に伝え続けられている数々の名曲が初演された時が必ずあって、そこでは今のように録音録画もままならない時代であればなおさら、聴衆はわざわざコンサート会場へ出向いて、そこで初演を目の当たりにするわけです。
たとえば、チャイコフスキーの超有名なバレエ音楽《くるみ割り人形》。そしてもちろんバレエ作品。
これらを劇場で目撃した人の感動と興奮を想像すると、それはなんとすごい瞬間だったのだろうかと思うわけです。
そんな、初演の感動を、現代音楽であれば今でも私たちは体感ができるんです。
もちろんこれはポップスやロックコンサートなどでも同類のことが言えるでしょう。
12月はもう間に合わないかもしれないけれど
2019年のわたしのプチ目標は現代音楽をコンサートホールで聴いてみる
が含まれることになりそうです。
それにしても、
調べてみて
なんと現代音楽が演奏される機会の少ないことか!
演奏されたとしてもプログラムの中の1曲のみ、とか。他はそれこそベートーヴェンやハイドン、シューベルト、リストやせいぜいショスタコーヴィッチなど
なんとなーく聞いたことあるかなという名前や、超メジャーな曲が組み合わされています。
まあ、だれですかそれは?みたいな現代音楽の作品でコンサート2時間を構成されたら
チケットが売れないのかもしれないですよね。
うーん
音楽大学の中には、ピアノ科や声楽科などのように作曲科というのも学校によってはあったりして、
つまり毎年一定数の現代音楽作曲家が排出されているわけですが、
現代美術以上に現代音楽は、活動を続けることそのものに様々な困難が待ち受けているものなのかもしれません。
音楽科出身のくせに、そんなことに今更想いを馳せている今日このごろです。
とにかく
まずは聴いてみよう。
なにか見つかるはず。
でもそれもこれも美術について勉強してみたからこそ、気がついた現代音楽の面白さ、なんだよなあ。
何かを学ぼうとしたとき、それだけをやってればいいつてわけじゃない。そんな当たり前のようなことを身をもって感じました。
読書こちらは2018年の128冊目、11月の8冊目に読んだ本でした。
I read a essay about Toshi Ichiyanagi and contemporary music.
I had studied playing piano and music histories at Ochanomizu University before. But then I couldn't feel interested in those contemporary works.
But after my learning about the contemporary art, I realized how much fun the contemporary music was.I needed long times for this thought.
I want to go some concerts for new contemporary music works at the live stage.
まりさんの場合は、音楽については、一番、知見のあるアートですよね。まずは、興味のあるところから、昔(でも、まだそんなに昔ではないですね・(笑))とった、なんとかで。。。(笑)