『花まんま』📚

朱川湊人さんの小説
『花まんま』(文春文庫)

6つの短編が1冊にまとめられたもので

表題作の「花まんま」以外に
「トカビの夜」
「妖精生物」
「摩訶不思議」
「送りん婆」
「凍蝶」

が入っています。


朱川湊人さんの文章は去年あたりから好きになって
目に付いた時に手にとって読んでみているのですが
押し付けがましくないのに面白い小説が多くて、
グイグイひっぱられていないはずなのに、気がつくとどっぷり引き込まれていた、みたいな点に魅力を感じています。
じわじわ迫って来た霧が、最初は薄っすらだったはずなのに、気がつけばあたり一面になっていて、右も左もわからなくなって途方にくれた、というような感じ。

この表題作「花まんま」は直木賞受賞作品ということもあり、たくさんの人に読まれて来た本で、
様々な書評なども簡単に見つけられるのですが、
多いのが「ノスタルジー」「昭和の懐かしさ」などの言葉。

読み終えて、残念ながら、わたしにはこの「ノスタルジー」が全く感じられず・・・
困った、一応昭和生まれなんだけどなあ。
感性が人と違いすぎるのかも😅

わたしの中ではこれはノスタルジーではなく
ちょっと不思議な物語っていう感覚です。

世にも奇妙な物語っていうテレビ番組があったんですけど、それを観た時の感じに近い。

淡々とした語り口、伝聞形式も交えながらの回想の語りのあたりなんか、怪談っぽさも感じてしまいます。

ノスタルジーは感じられなかったけれど
それとは関係なく、
面白く楽しめる作品ばかりでした。

ということで

読書
2018年の15冊目
1月の15冊目
でした。



I read short stories "Hana-manma"written by Minato Shukawa. A title's story "Hana-manma" was given the Naoki Prize. In many reviews of this, it was said that Shukawa wrote some nostalgia in Showa Era.but I couldn't read it between the lines or scenery of the stories...although I was born in Showa Era too! I may be different from the sensitivity that many people have. I felt some fear and odd feeling. Those are the same as fantasic stories and mystery one.
Anyway, these stories was nice and I enjoyed reading in his odd world.









コメント

かわいい表紙の本ですね。。。私は、ちなみに、新年最初に読み終えたのは、「風神雷神」という、俵屋宗達の話を書いた小説でしたよ。そして、読後、京都に久しぶりに行きたくなりました(^0^)。

ま-みる 2018年01月31日

昭和感が漂ってきそうな本ですね

Kyo 2018年01月29日

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