秋田に住んでいたころ
よく食べていたもの
とろろとんぷ~り~
この呪文のような名前の食べものの正体は
とろろ(とろろいも、皆さんご存知の、あのすりおろした白いやつです)
に、
とんぷり
という実を加えたもの。
正式には「とんぷり」じゃなくて「とんぶり」のようなのですが
私は小さい頃からずっと「とんぷり」と
「BU」じゃななくて「PU」の方で呼んでいました。
以下、一応、正式と思われる「BU」の方で書きますね。
今年は
漢方のステップアップのスクールで
「食薬」の勉強をしているのですが
その中でも、実はこの、とんぶりが登場します。
漢方ではとんぶりを乾燥させたものを「地膚子」(じふし)と呼んでいます。
その正体は
ほうきぐさの実、ですね。
これです
とんぶりの実は
「清熱利水」「止痒」
という二つの効能を持つ「寒性」のもの。
余分な熱を冷ます力が強く、
そして余分な水分も排出してくれるパワーも併せ持っているものです。
さらに
お肌の痒みを止めてくれるという役割も。
な~んていろいろな力を持った子だったのでしょう。
我が家は父親も母親もどちらも秋田県出身で
その上の代も、その上の代も
しばら~く秋田県の人だったようなので
地元の食材には詳しいだろうと、母に質問してみたところ
とんぶりに、まさかそんな
美容と健康に良さそうな効能があるとは知らなかったとのこと。
さらに、
とんぶりは味も無いし、単なるつぶつぶで
昔食べるものがなかったから仕方がなく食べていたのかと思っていた、
というくらいで…。
あらま。
私はあのつぶつぶ感が大好きでしたけれど
とろろが嫌いな母にとっては、とんぶりも、もしかしたら
あまり馴染みがないものだったのかも。
そういえば、自宅でとんぶりは、あまり出てこなかったなあ…。
給食には何度も出てきていましたね、長芋の短冊切りや、とろろと合わせて。
うーん確かに
とんぶりそのものに特徴的な味があるわけではないですからね。
あまり注目されづらいものなのかもしれません。
今回、漢方の勉強で出てきたのは
ガイヨウと呼ばれる、ヨモギの乾燥させたものと合わせる方法。
ジフシ + ガイヨウ
で、肌の痒みを止めて、肌の再生を促す、
というタッグになるそうなのです。
おお。
いいじゃない、ジフシ&ガイヨウ
日焼けして(直後じゃなくて)数日経過したあと
肌が痒くなってきたあたりに合いそうじゃない。
(私は日焼けしないけれども…)
虫さされとかでもいいのかな。
肌表面にあるぷつぷつとしたものを取り除くのが得意なようです。
ガイヨウはこれ
↓
こんな感じで
最近は「食薬」というものについて
それぞれの得意分野はなにか
他のものと合わせることによって相乗効果が生れる組み合わせはどんなものか
などを勉強中。
あらためて
秋田の特産、とんぶりを見直している今日この頃。
とんぶり
食べたい~
とろろと合わせるのもいいけれど
他の食べ方もいろいろ工夫してみたいです。
ちなみに
山芋も
「山薬」(さんやく)と呼ばれる「食薬」の1つ。
「気」を補いながら、「腎」も補ってくれるもの
なので、とろろとんぶりにすると
山薬 + 地膚子
ということで
「気」を補いながら
余分な水分を排出します
という組み合わせになる、ってことですね。
あら、夏バテ気味で、さらにムクミも気になる…という時に
とんぶりの方を多めにして食べたら良さそうな予感…。
などなど
いろいろ広がるな~と思いながら
楽しく勉強しております。
とんぶり
秋田の物産のお店で買ってきて
食べ方いろいろ工夫してみよう。
コメント
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まりりんさんが、今日、紹介してくれたのは、同じ
日本海側ではあるけれど、初めてみました。
多分、私が知らないだけで、きっとこちらにも同じ
ものがあると思いますが。。。
そして、身体にいいということで、ちょっと気になり
ました。
今度、ぜひ、まりりん食堂(笑)で、ごちそうして
下さいな。☆
まるみる
2013年07月18日
まりさんへ
こんばんはm(_ _)m
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
とんぶり
懐かしいです(笑)
自分は仕事の関係で使う事があります
味が無い不思議な食べ物ですね☆
漢方の面では素晴らしいですねぇ
隼人
2013年07月18日
まりさん、こんばんわこの食べ物何となく覚えています、とんぶりは別名は畑のキャビアと呼ばれているのは覚えています。
のぶちゃん
2013年07月18日
どんぶり。
秋田県の名産ですね。
売っているのを見ると、ご飯にかけたり、サラダに入れたりして食べるといいと書いてありました。
効能は、良くわからなかったので麻里さんの書いたので勉強になりました。
食べた事がないので、今度試してみたいです。