『キケン』

最近本屋さんの新しく出た文庫のコーナーに行くと

先日読んだ
伊坂幸太郎さんの小説『オー!ファーザー』(新潮社)の文庫と並んで
目立つ場所に並んでいる確率が高いなあと感じる1冊


『キケン』(新潮社)
有川浩さんの小説を読み終えました。

痛快!青春!

って感じの笑える1冊。

成南電気工科大学機械制御研究部
略して
「機研」(キケン)

小学校三年生にして自宅の部屋の天井に
ロケット花火を何十発も打ちこんで
母屋に出入り禁止になったという
とんでもない歴史を持つ上野が部長の「機研」は
個性派ぞろい。
そしてなんでも、作っちゃう。
なんでも3倍。
製作物も、学園祭の売り上げも、
売られたケンカの返し方も、
とにかく、でっかく「拡大」してくれてしまう。

いいよね、こういうの
って思いながら
にやにや、笑いながら読んでいました。

面白いことを
徹底的にやるの。
遊びも全力。

そしてみんな大人になって
後には素敵な思い出が残って行く。

「なぞって話すだけでこんなに楽しいのに、
 ――もうあの場所は俺たちの場所じゃないんだ。」

「俺たちは【機研】だった。【機研】は俺たちのものだった。
 ――でも、俺の『今』はここにある。俺の思い出話を楽しそうに聴いてくれる彼女が横にいる、それが『今』だ。
 だからあの楽しい場所は、楽しい時間は、現役に譲り渡さなくてはならないのだ。」


むかし、機研だったメンバーは
それぞれに、無事に大人になり、
あのまま爆発物や法律に触れそうなものを作り続けて遊び続けることなく、
家族を大切にして、家業を継いで、別々の道で輝いて生きている。

あの頃、楽しかったことは忘れないし、
変わらない思い出なはずなのに
なんとなく、同じ場所に立つことが怖いような、
不安になるような、もやもやとした気持ちになる、大人の風。

「けれど、覚えのある路線に近づくにつれ、寂しさと楽しさが混ざったような不思議な懐かしさがこみ上げた。」


そして、思い出になったからこそ
本当に楽しかったと
改めてしみじみと思える自分がいる。


自分も、
昔育った家の近所やら
学んだ場所やら
もうその周辺に親戚など誰も住んでいないので
行く機会もほぼ無いのだけれど
万が一、何かの仕事などで行く機会があったら
ちょっと不思議なような、懐かしいような、もやもやとその境が曖昧なような
なんともいえない不安定な空気に包まれるんだろうなあ
なんて想像してみました。

で、

とにもかくにも
「機研」のラーメン!食べたくなった。

コメント

確かに、素敵な時期が過ぎると、本当にこの時期を
生きたのだろうか、と思う時があります。。。芽

戻らない時間を追っても仕方がないのですが、本当に
充実していた時間を、また過ごしてみたいと思う、今日
この頃です。☆

まるみる 2013年07月20日

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