「右目と左目でみる夢」山村浩二監督アニメーション

山村浩二さんの短編アニメーションが劇場上映されるというので観てきました。
しかも山村さんのトークショー付き上映の回。


今回は「右目と左目でみる夢」というタイトルで合計9本の短編アニメーションの上映です。




一番好きだったのは
『サティの「パラード」』という2016年に作られた作品。


これは作曲家サティが作ったバレエ音楽「パラード」にのせ、このバレエ作品から生まれた山村さんのアニメーションです。


元のバレエ作品では
背景画と衣装デザインをピカソが担当していることから、
山村さんの作品の中にはピカソも出てきますし、
サティ自身も登場します。

元のバレエも観たくなったし、
この曲の楽しさにもすっかり魅せられました。

そして山村さんのアニメーションも楽しく、
何度でもリピートして観たくなるような魅力があります。


リピートで観たくなるものというならば
『fig(無花果)』という、電線にとまっている不思議な生き物とイチヂクのアニメーションや
想像上の不思議な生き物が出てくる『怪物学抄』もそうでしたし、

音楽との即興から生まれたという『five fire fish』などはどこか壁にループして投影し続けていたりするとオシャレな空間になりそう、なんて想像も膨らみました。


そして、山村さんのトークショーを聞くことができて、さらに面白さが倍増。
山村さんはアニメーションに文字を入れる、というのを意識的にやっているのだそうで、なるほどなあっていろいろと納得させられました。

『怪物学抄』は私は映像を見てしまったので、やっぱりどうしても静止画よりも映像の方が面白さを感じてしまうのですが、それは比べてしまったからであって、絵本としての静止画もまたとても可愛らしい作品になっています。
山村さんこだわりの文字も、映像に入れ込まれた形のままです。
ちなみにこの生き物と一緒に書かれた言葉たちは、なにげなく書き留めておいた言葉たちなのだとか。聞き間違いから生まれたものもあるそうで、自由でちょっと意味不明な言葉の羽ばたきが、魅力的です。




帰りには劇場パンフレットと
絵本になった『怪物学抄』を購入。


映像の方の『怪物学抄』にはヘンデルの音楽がつけられていたのですが、そのバランスも最高でした。絵本も開くときに、何か落ち着いた、スッキリしたチェンバロ、古楽器の曲をかけて読みたくなります。

















山村さんもおっしゃっていましたが
短編アニメーションが劇場上映される機会というのがなかなか無いとのこと。
このチャンスに観ることができて、わたしは本当にラッキーでした。映画館で観てよかった!


ちなみに山村さんの運営する、代官山にあるAu Praxinoscopeという、これまた素敵なお店があるのですが、以前ユーリ・ノルシュテインというアニメーション作家のジクレー版画展の際に行ったことがあったり、
宮沢賢治原作の
『雨ニモマケズRain Won't』という英訳絵本の原画展に行ったらその絵も山村さんの絵だったりと
何かと山村作品に触れるチャンスに恵まれています。
ついてるなあ👍💕







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コメント

クラシックに詳しい、まりさんには、正にぴったりですね。。。

ま-みる 2017年09月23日

とても興味深いですね
今度見つけてみてみます

Kyo 2017年09月21日

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