『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』







『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』(NHK出版)



2013年に東京の国立新美術館と、大阪の国立国際美術館で開催された
「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣」展に際し
原田マハさんが書かれた小説です。




この展覧会はわたしは観ていないのですが
本の最初に何枚か
カラー写真で貴婦人と一角獣のタピスリーが掲載されています。



ジョルジュ・サンドといえば
私の中では
ピアニストであり作曲家であったフレデリック・ショパンのパトロンだった人、という印象しかなかったのですが、
彼女がいなければ、いま数々のショパンの名作はこの世になかったかもしれず、
昔大学でピアノ科だった私としては
ショパンと一緒によく思い出す名前のひとつでもあったので、
なんとなくタイトルに引っかかり、手に取った本でした。



史実をもとにした小説ということでしたが
タピスリーの美しさ、鮮やかさ、その存在感が
生き生きと描かれていて
ジョルジュ・サンドと一緒にブサック城の中で、このタピスリーを目の当たりにしているような気持ちになります。


冷え込む城の夜の空気
暖炉の温もりと灯りが包むタピスリー
浮かび上がる赤と青の鮮やかさ、繊細なタピスリーの織り。


本の後半にはジョルジュ・サンドの文章の翻訳も掲載されているのですが
彼女も書いているように
やはりそのものは、それが生まれた土地でこそ
本来の魅力が堪能できるんだろうなあと想像するのでした。
ブサックのお城でタピスリーを観たら、本当に圧倒されて
何時間でも見入ってしまうのでしょう。



原田マハさんは
美術の世界でキュレーターとしても活躍されていた方。
だからこそ、アートに関する小説は
深くて、でも難しくなく、楽しみながらも引き込まれるものばかりです。


まだ原田マハさんの全作品を読破していないのですが
ぜーんぶ読みたい作家さんの1人です。





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