ジャン=アンリ・ラルティーグ展@埼玉県立近代美術館

「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」

以前に行った展示

ブログに書く前に危うく展示期間が終わりそうでした(^^;;
埼玉県立近代美術館での企画展

モノクロ写真、
生涯アマチュアを自称していた

という点では

先日アツコバルーでみてきた
植田正治さんと共通する部分もありそうですが

実際みた感想としては

植田正治さんはやっぱり
砂丘で、鳥取から何かやったろう、という
強い執念のようなものを感じるものがあったけれど

ラルティーグはすごく
笑いに満ちているかんじ。
自分や写っている人たちの間に
笑顔が広がるものをアルバムにしていった、というイメージがしました。

裕福な家庭に生まれ育ち
8歳で父親からカメラをプレゼントされると、そこから何十年も、
自分のために、家族のために
写真を撮って、日記をつけて、アルバムにし続けていきます。

1960年代にアメリカに旅行に行った時に

数々の写真家が巨匠になるキッカケを作った男、ニューヨーク近代美術館のキュレーターであったジョン・シャーカフスキーや、

写真通信社の創設者であるシャルル・ラド

に見出されて
あっという間に1963年には
ニューヨーク近代美術館での写真展が実現。
プロの写真家としてのデビューがやってきたラルティーグ。

それでもなお
自分と、
そして周りの人たちの幸せを
私的なアルバムのために取り続けた彼は

自分が楽しいと感じたことを
生涯楽しみ続けられた
とても貴重で素晴らしい存在なのかなと思いました。

なんでも
仕事になっていくと
楽しいだけではできないこと、楽しみ方が以前と変わってしまうことが多いものな気がするけれど、

ニューヨーク近代美術館で展示して
世界中から注目されても
彼にとっての写真の位置付けは、ずっと揺らがなかった。

そこには
えぐみも、ゆがみも
とんでもない強さも
何かを学んで狙った感も
一切、何もないけれど

観た人を
きっと
笑顔にしてくれる
優しい気持ちにしてくれる


そんな写真群。


初めて行った美術館だったけれど
行ってよかったわあ

埼玉県立近代美術館


http://www.pref.spec.ed.jp/momas/index.php?page_id=0


ラルティーグの展示は22日までのようです。おはやめに。



で、

コインロッカーに
常設の宮島達男さんの作品も見つけちゃった。
この美術館ができてからずっと、ここにあるらしい。

時を刻む数字。


この作品もコンセプトが好き。
宮島達男さんの数字のカウント作品を実際みるのはこれで3箇所目かな。



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