養蜂家『ハチミツ色の日々』

料理を作る時には、甘さを加えるために、黒糖の粉末や、はちみつなどを利用しています。
せっかく食べるんだから、やっぱり
身体にいいものを食べたいですよね。

はちみつを自宅で作ってみよう!と思い立って
養蜂を始めちゃった家族の物語が本になっていました。

『ハチミツ色の日々 OL養蜂家がミツバチと過ごした四季』(辰巳出版)
竹中奈津子さんが養蜂を始めてから書き始めたブログが本として出版されたものです。

養蜂を始めようと思った頃は
ちょうどお父様が定年退職をしたタイミングで、
ハチミツを食べることが好きだった竹中家では
養蜂をやりませんか?という広告を見ただけで
トントン拍子に事が運んで行ったようです。

広告をみて実際に養蜂を始めちゃう人、
しかも販売するものではなく、趣味の養蜂で、というのは
勇気があるなあって思いました。

だって、相手は蜂なんです。
見かけたらきゃーっと逃げたくなるような、あの蜂です。
普通の人なら、近づいたら刺されちゃう!と
びくびくするのではないでしょうか。

竹中家では養蜂の講座に参加して、
自宅で育てるために蜂を購入したり、
とにかくゼロからのスタート。

何も知らない所から養蜂を始め、
その中で悪戦苦闘したことや、初めて見た蜂や採れたハチミツの感動が
ストレートに書かれています。
技巧を凝らしたようなエッセイ本やノンフィクション本ではないのに
素直な気持ちが読みやすく書かれているので
とっても面白くて一気に読み切ってしまいました。

ハチミツに関する「へー、知らなかった!」ということも盛りだくさん。

たとえば
スーパーでハチミツと表示されて売られているものは
「百花蜜」つまりいろいろな花の蜜を集めたものだとか。
これは2種類いる蜂のうちのニホンミツバチが集めてくるものや、
意図的に蜂蜜をブレンドしたものなどのようです。

「ハチがいなくなったら人類は4年しか生きられない」とアインシュタインが予言したとも書かれていて、
「毎日野菜を食べているということは、どう考えても間接的にミツバチのお世話になっているはず。」とありました。

すごくドキリとしました。
食卓に並ぶほぼ全てのものがミツバチたちに支えられていたんです。

ミツバチと養蜂、ハチミツを食べるという関係だけではない。
生命のバランス、支え合いですね。

個人的にはハチミツ酒のミードと
秋田産だというエゴの木蜜や岐阜産というハゼ蜜、モチノ木蜜も気になります。
美味しい蜂蜜、たべたいな。



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