『卵町』(ポプラ社)
栗田有起さんの小説を読みました。
母親のサラが、病床で亡くなる前、
自らの死を伝えて欲しいシイナという人が卵町にいる、と娘のサラに言い残します。
サラは卵町を訪れますが
そこは守秘義務が法で徹底されている町で
人探しは困難を極めます。
静かで、時が止まってしまったかのような、卵町。
隣町まで出かけた時に
これが普通の世界なんだけど、なんだかとても賑やかに感じてしまうあたりが
印象的です。
人は普段
たくさんの、余分なものに囲まれ、
その状態に麻痺しているのかもしれません。
卵町で
いろいろ、取り払われていくと
普段雑音に紛れていた
自分の心の声が
ハッキリ聴こえてくるのかもしれません。
今回も、素敵な本に出会う事が出来て、本当によかったですね。☆
また、いつか、ご自身でも、小説を書く機会があるといいですね。(笑)