『市川海老蔵 眼に見えない大切なもの』

読み始めたら
止まらなくなって
深い時間にもかかわらず全く眠くならなくなって
読み切ってしまった本

『市川海老蔵 眼に見えない大切なもの』(講談社)

歌舞伎俳優 市川海老蔵さんが
2009年6月から2010年7月にかけて行った数々の対談をまとめた一冊。

その時ごとの対談相手と
市川海老蔵さんと
茂木健一郎さんの
三人の会話で進み、
章ごとの最後に、その対談の回に登場した
尋ねて行った相手が、対談の感想も含めて寄せた文が掲載されています。

対談そのものと、
そして対談相手からみた市川海老蔵さんという存在について。

相互方向からの話が見える感じ。



石川五右衛門について茂木健一郎さんとの対談。

奇跡のリンゴを作った木村秋則さんと。

レオナルド・ダ・ヴィンチの展示を観ながらキュレーターの広瀬麻美さんとの話。


空海について大栗道榮さんと。

そしてロンドンとローマでの歌舞伎公演を終えた海老蔵さんの言葉。


タイトルにある
眼に見えない大切なもの
っていうのは、
私の中で、ストンと胸の中に落ちるところもあり。


ここ一年くらいで思うようになったことは

一番大切なことは
その大切だと思っているピンポイントの点の、実はちょっと隣にあったりする。

だから、大切、大切、大切と
そのピンポイントだけ見ていると
すぐ隣にあるはずの肝心なことが
全く見えないまま、迷走してしまうかもしれない、ということ。

ちょっとだけ、ゆとりを持ったアングルで見てみることができれば、
それも一瞬でよくて、
そうしたら、
あれ?隣に何かある?!
と気がつくことが出来るわけです。


眼に見えない大切なことは、
自分に見る準備が出来ていない部分、でもあるのかもしれません。

でもある時、
何かパズルみたいに揃った時に
ヒョイっと
大切なものが、見えたりして。



あとは
見てしまうと
その時に自分が
どうなるのか、
ということも、感じたかなあ。
竜の話、とか。

そこのあたりについては
以前読んだ
『雪男は向こうからやって来た』で
雪男を見た人たちと、自身も雪男を探しに行った角幡さんの本を思い出しました。


http://beamie.jp/?m=user&a=blog&k=detail&target_c_diary_i...


とにかくすごい対談本だったなあ。

こんなに
パカパカと遠くにあるように思える引き出しが
次から次へと開く対談なんて・・・
刺激的。

コメント

相手の優しさに満ちた心を感じた時に、この本の題名を思い
出すかもしれません。。。☆

まるみる 2014年01月15日

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