こたつ
と言えば
やっぱり、みかんよね~。
こたつの絵があって
そのこたつのテーブルの上の
中央には
ザルに入れられた
山盛りのみかん。
窓の外には
降りしきる雪。
そんなイメージ。
秋田育ちっ子の私。
小さい頃
みかんは、白い部分はきれいに指で取り除いて、
しかも房の皮も1房ずつ食べずに、中身だけ食べるように教えられていました。
消化に悪いから皮は食べちゃだめよって言われていたんです。
ところが大人になって
この白い部分や、房の果皮に、良い栄養素がたっぷり含まれていることを知り…
ものすごい衝撃を受けました。
白い部分、少しずつ、ちまちまと
取り除いて食べるの、面倒だなあって思っていたんですよ、小さい頃。
さらに房の皮も、食べちゃダメって、面倒だなあと思っていたんですよ、幼少のころの私。
あんなに面倒な思いをしてまで取り除いていたものに
すばらしい栄養が含まれていただなんて…
ああ、なんたることよ。
皮の白い部分には
ビタミンPが含まれていて
これは毛細血管を丈夫にしてくれたり
動脈硬化を予防してくれたりする栄養素なんですって。
なんですってぇ~~よぉ~~
と、過去の自分へ向かって叫びたいわ…。
さて
では
ビタミンPをことごとく捨ててしまっていた幼少期に別れを告げ、
お馴染、漢方目線も行ってみましょう。
みかんを漢方の方面から見てみると
みかん
冬に旬となる美味しい果物ですね。
「脾」「肺」に働きかけてくれる涼性の食材です。
最近は寒さから風邪も流行っていますよね。
コンコンと込み上げてくるような咳にも
「肺」の余分な熱を取り除いてくれながら、「気」の巡りも良くしてくれる
みかんがぴったりです。
また、「脾」に働きかける涼性の性質から、
胸やけがするような胃のあたりの不調、食欲不振、
食べてもまたすぐ食べたくなってしまうという、胃に熱が籠ってしまった状態にも合いますね。
(「脾」と「胃」は関連があります)
ただし、涼性なので
同じ胃の不調でも冷えによって胃が痛んだり(温めると楽になったりする場合)、
なまものや冷たいものの食べ過ぎで胃が痛くなっているような時には
ちょっと涼性のみかんを食べ過ぎないように気を付けた方が良さそうです。
一言で胃の不調といっても
それぞれ個人の体質や、どうして胃が不調になったのかによって
対応が異なって来る場合もあるんですね。
そして、先ほど少し「気」の巡りについても出てきましたが、
ため息がでちゃうなあ、胸やお腹のあたりがなんだか膨満感?という時の
「気滞」の状態にも
みかんが働きかけてくれて
上手に「気」を巡らせてくれるんです。
ただし
面白いことに
みかんの皮を乾燥させて作った生薬である「チンピ」は
性質が変わって
温性になります。
身近なものだと、
七味唐辛子にチンピが入っています。
そんなわけで今回は
冬に旬。
でも涼性。
暴飲暴食、辛い食べものの食べ過ぎでの不調を
甘酸っぱ~いみかんで追い出そう。
こたつに入りながら
足元からぽかぽか「血」の巡りもよくしたら、
上手に食べものを取り入れて、気の巡りもアップさせちゃいましょう。
みかんでした♪
みかんの好みについて、私は世間一般とは違う見解をもっています。
子供の頃、皆が果皮を食べずに中だけ食べる人が多かったのですが、私は房ごと食べていました。
そのうえ皮が厚く、実と離れた部分が多い、触ると「ブカブカ」って感じのものが好きです。
簡単に言うとスッパイみかんが好きなんです。
柑橘類なのだから、スッパイのが当たり前だと私は思います。
美味しいみかんというのは、スッパイ味のなかにウマミがあるものだと思います。
変なカキコメントをしてすみませんm(_ _)m