もともと散歩が好きじゃなかったウィルさん。
これまで外のお散歩に少しずつ慣らしてきたのに
手術の影響により家で大人しくしていた間に
すっかりまた元の散歩苦手ワンコに逆戻りしてしまったようです。
しょんぼりしているウィルさん。
歩こうにも
足ががくがくふるえて
うずくまってしまいます。
こうやっていると
犬好きな方は
近づいてきてくださったりもして…
さらにウィルさんはパニック。
「かわいい~」
「大人しいですね~」
なんて言ってにこにこしながら近づいてくる知らない人たち。
ウィルさんの心臓はバックバク、破裂寸前です。
今回の晴れた日のお昼デートでは
交通整理のお仕事中のおじ様に
ウィルさんが話しかけられ…
ウィルさんの苦手な
「知らない人」「男性」
というダブルパンチです。
どうかなあ…と心配していたのですが、
オスワリした状態でうずくまっていたウィルさん、
立ち上がらせてみると
お尻の下が大変なことに…
帰宅して
お風呂でシャンプー直行コースとなりました。
わざと粗相をするんじゃなくて
恐怖のあまりに…という感じなので
ちょっと気の毒にもなります。
さらに、連れて歩いている私としては
せっかく可愛いと言って下さる方に、
なんだか申し訳ない気持ちにもなるのでした。
相手は別に
急に近づいてきたわけでもなく
距離も保っているし、
にこにこしてくださっている優しい方ばかりだったりするのですが、
そんなに怖がらなくても…というくらいの反応で…。
ところが今回出会ったおじ様は、
そんなウィルさんをみて笑いながら
「怖がりなのかな?感性が豊かなんだね~」
とおっしゃって行かれたのです。
こんなウィルさんをみて「感性が豊か」という表現が
するりと出てくるなんて…
おぬし、ただ者ではござらぬな…
同じ事を指し示す言葉でも
言い方一つで
様々な色どりを加えられるものです。
捉え方によって変えられることがあるならば、
日常の全てのことを、考え方、言い方の変換によって
美しく輝くものへと変えて行くことが出来るはず。
きっと素敵な毎日が積み重ねられることでしょう。
さすがに我が子のこの状態で
誰かに対して私の口からは「感性が豊かでこんなことに」とは説明しづらいのですが、
なんだかいい表現だなと思って
何度も反芻しながら
とんでもない状態になったウィルさんを連れ、帰宅したのでした。
感性豊かtって言葉も確かにあてはまるのでしょうね。
散歩の時に短くて良いのでゴールを決めてやりそこに到着したら
とにかく褒めてあげる。
もちろん散歩の途中もいつも声をかけてあげて、
人が近づきそうになったらさらにウィルさん安心感を与えてあげられるように
抱き上げるのはNGです。
ってここまでは、人慣れしてほしい麻里さんへのアドバイス。
ウィルさんにしてみれば、僕は感性豊かなんです、シャイなんです
ナイーブなんです、僕には麻里さんが居るから良いです。
散歩?大丈夫、その分の運動不足は家の中で発散しますから、
そんなことより、麻里さんどこにも行かずにいつも一緒に居よう
言い切ります、僕は麻里さんなしでは生きていけません、
どうだすごいだろ、僕は麻里さんのめんちょこだぞ、
ウィルさんの心の代弁してみました、
麻里さん、めんちょこ覚えたよ、僕、秋田弁覚えたよ