500年後の湿気・システィーナ礼拝堂

ニュース記事を読んでいて
ミケランジェ ロ・ブオナローティ(Michelangelo Buonarroti)の有名な絵についての記事を見付けました。

バチカン市国にある
システィーナ礼拝堂

ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にある礼拝堂です。


ここには
ミケランジェ ロをはじめ
ボッティチェリや
ペルジーノなど
有名な画家のフレスコ画が数多く残されています。

中でも最も有名なのは
ミケランジェ ロが描いた『最後の審判』という作品。
400人もの人物が描かれ、ミケランジェ ロ本人も描きこまれていると言われている壁画です。
今年は壁画が完成してから500年ということで
関連したイベントもちらほら。


本物の壁画はもちろんシスティーナ礼拝堂にて広く一般に公開されていますが、
日本だと陶板複製画という、陶板に描かれたレプリカが
徳島県鳴門市にある大塚国際美術館でも見られるのだとか。
もちろんいつかは本物に会いにイタリアへ、と思いますが、
日本のレプリカも迫力がありそうですね。

先日、建仁寺の障壁画と襖絵が
デジタル複製されたという話を書きましたが、

長い歴史を持つ、本物の作品を保護するために
これからもっとたくさんの技術が発展していくといいなあと思います。

本物にはもちろん敵わないだろうけれど
すばらしい現代技術によって復元されたものも
作品を知ることに関して、
多くの人に重要なメッセージを伝えてくれるはずです。


さらにシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェ ロの作品だと『アダムの創造』も有名。
映画『E.T.』の中で指と指の先を合わせるようなあの印象的なシーンでは
この『アダムの創造』の指先を思い起こさせます。


さて
ついついシスティーナ礼拝堂とミケランジェ ロの話で盛り上がってしまいましたが


問題のニュース記事というのは


このシスティーナ礼拝堂
もしかしたら今後
入場制限をせざるを得なくなるかも、という内容。

素晴らしい数々の作品と礼拝堂を観に
毎日多くの観光客が訪れる、システィーナ礼拝堂。

1990年代の修復工事の際には
空調装置が整えられたものの、
予想をはるかに上回る来場者数に、
空調の能力が追い付かないのだとか。

多くの来場者の「息や汗、体温などにより損傷」を受けているというのです。

息、汗、体温

だなんて、

もはや、そこに人がたくさん存在しちゃだめです、って言われているようなものですよね。


そもそも美術品などを保護していくためには
湿度・温度の管理が重要。
余計な強い光を当てないようにすることや
細菌が持ち込まれてカビが生えないように気をつけることなど
様々な細かい配慮がなされています。

ただ、壁にかけて設置するような絵画作品、
移動させられる範囲の彫刻作品などとは違って、
システィーナ礼拝堂のように
観光で訪れる人がたくさんいる場所にある、
移動させることができない壁画となると
やはり管理も保護も一際大変なのでしょう。

ちなみに礼拝堂にある壁画は、
フレスコという技術を使って描かれたもの。

フレスコは下地となる漆喰が乾ききらないうちに
岩石や鉱物から作られた色のもとになる粉を水で溶かしたもので
描きこんで行き、
漆喰に色の顔料が染み込んで行きながら乾燥することで
強く丈夫な壁画が出来あがるというもの。

丈夫なら問題ないじゃない、
と思いきや
そんないにしえのスーパー絵画技術フレスコにも弱点が。

それは

湿度

フレスコ湿気に弱い技法なのです。

このため、乾燥したイタリアの地方で発達した技法だったのですが…

お気づきになりましたか?


そう、ニュース記事にあった

息、汗、体温です。

人間が一度にたくさん存在することによって
礼拝堂内の湿度と温度がぐいっとアップしているんですね。

当時、まさかこんなにもたくさんの人間が一度につめかける場所になるとは
思いもよらなかったでしょう、システィーナ礼拝堂。
今から500年も前のことです。
そりゃ、ねえ…。


みんなで美しい壁画を
守りながら静かに鑑賞させてもらおう
っていう気持ちで行ったところで
行くことそのものが、壁画に負担をかけているのだとなると
最終的に行き着くことは「入場制限」になってしまうのかもしれません。

今後対応策を練るようですが
なるべく入場制限をしなくてもいいように
なにか対策をとバチカン美術館側は考えているようです。


なかなか
大変ですね。

美しい作品が長く残って行くように
いい方法が見つかりますように。




参考資料:AFP BBNewsウェブ・2012年11月1日記事
     大塚国際美術館公式ウェブサイト
     『西洋・日本美術史の基本』(「美術検定」実行委員会)
     『美術検定3級速習ブック』(「美術検定」実行委員会)
     『美術館を知るキーワード』(「美術検定」実行委員会)

コメント

長い時を越えて、現代に残っているものを見ると、
どんな歴史を眺めてきたのだろう、と、ふと思う時が
あります。。。クローバー

私の生きた足跡も、いなくなった後に、何年もの時を
越えることが出来るのだろうか、、、なんてね。(笑)

まるみる 2012年11月25日

まりさん♪

改めておはようございます!(*^ー^)ノ♪

フレスコ画イタリアでは、まだ乾燥して良いのですが、やはり

人の湿気と、カビですよね!(ーー;

日本の気候では、直ぐにダメに成ってしまいますよね!

イタリアいや違うな、バチカンは一つの国ですね♪

バチカンでもそのような対策をするのですね!


カドさん!f(^_^;

カド 2012年11月24日

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