とっぴんぱらりのぷう

ニュース記事を読んでいて

ぴぴっとひっかかる単語に出会いました。

「とっぴんぱらりのぷう」

聞いたことある方、いらっしゃいますか？

私にとって「とっぴんぱらりのぷう」は
小さい頃からよく聞いていた
とっても身近で懐かしい音がする言葉です。


これ、どうやら
秋田県に伝わる方言？の１つのようです。

私は小さい頃からよく聞いていた言葉だったので
まさか秋田県独特のものとは思いませんでした。

物語を語り終えたら
一番最後に「おしまい」と言う代わりに使う言葉
「とっぴんぱらりのぷう」

祖父母の家に遊びに行った時に
絵本を読んでもらって
必ず最後に「とっぴんぱらりのぷう」って言ってくれた
あの時の祖父と祖母の声を思い出しました。

もちろん、絵本には「とっぴんぱらりのぷう」なんて書いてありませんし、
いま思えば、何か疑問に思っても良かったような気もしますが、
あまりにも小さい頃から普通に聞いていた言葉だったので、
何の疑問ももたず
お話の最後にはこれがないと、なんだか締まらないなあっていうくらい
馴染んで過ごしておりました。


今回読んだニュース記事というのは
秋田県が口承伝承である昔話、いい伝えなどを
データベース化するために様々な団体と協力しながら作業を進めているというもの。


口承伝承は、伝わるうちに少しずつ形を変えて行くことが多いものです。
変わって行くのであれば、まだ良い方で、
その中には、消えて無くなってしまうものもあるかもしれません。

消えてしまったものを、復活させるのは、
なかなか難しい。

例えば、現物は残っていなくても
こういう建物がありました、という文書が残っていることにより、
後世に、その存在を伝えることだけは出来たり。

もしも伝わるうちに大きく形が変わったものも、
どれくらい、どのように変わったのかが
過去の記録と照らし合わせることで判明したり。

どこかの時点で、こうしてなんらかの形で記録を残すことができれば
遠い将来に、きっと役立つし、
もっと広く伝わるきっかけの１つにもなるのかなと思いました。


「とっぴんぱらりのぷう」

私にとっては
小さい頃の香りがする
大好きな言葉なので
記録としてまとめることで
ぜひいついつまでも消えないでいてほしいな。


試しに
ウィルさんに向かって
「とっぴんぱらりのぷう」と言ってみたら

寝た子を起こしたようで








「はあ？」

という顔をされてしまいました。

どうも、すみませぬ…。


とっぴんぱらりのぷう♪