KIREI

前回の「本の小部屋」カテゴリーで紹介した本
『太陽のパスタ、豆のスープ』という小説の中で

主人公の女性
あすわが

やりたいことを見つめ直して進んで行くのですが、

きれいになりたい

という願いがありました。

あすわは
高級エステに行くことに。

そこでエステティシャンの桜井恵という女性と会話をしたことで

エステの帰りに考え込んでしまいます。

「きれいって何？きれいってどういうこと？そのへんの人を片っ端からつかまえて聞いてみたい気分だったけど、そんなことをしたって意味がないことも分かっている。誰かの答じゃしょうがない。私は私のきれいを探さなければ。」

きれいっていうのは
とても難しい概念ですよね。
その人によって
何に対してきれいと感じるか
様々です。

同じ人でも年代によって
その時によって
きれいと感じるものは異なるかもしれません。

これに似たようなことで
私は高校生くらいの時に

美しい音っていうのは何だろう

という疑問が湧きあがって来て
困ったことがありました。

何かは分からないけれど
でも確実に、自分自身が
この音は美しい、この音はいまいち、というものが存在する。
その判断基準はなんだろう。
人が美しいと感じる音というのは、
その正体、その秘密は何だろう
とずっと考えていたのです。

これには
いろいろな結論の導き方があり
答えは一つではないのだということを
大学で勉強しながら改めて考えさせられました。
概念の問題はとてもデリケートで難しいものですね。

ただ、思うのは

それぞれの意見、様々な考え方が世の中にたくさんあった方が面白いということ

そして

その中でも
自分はこう思うんだ
ということをしっかり胸の奥に持っていることが
重要なんだなということ。

それが例え
他の人と違う意見だったとしても
いいと思うんです。

自分が美しいと思うこと
その心に正直であることが
とても大切なことのように思います。

その意見を他人に押し付けてしまうとちょっと違うかなあと思いますが、
人が違うものを美しいと言っていたとしても、
そういう意見もあるんだなと受け入れながら
自分はこれが美しいと思うなあと
きちんと流されずに主張できる気持ちがあることが大切。

主張すること
流されないこと
他人への強制や押し付けにならないように他人も受け入れて行くこと

これらのバランスを取るのは難しいことにも思えますが
とても重要なバランスでもあると感じます。

きれいって何だろう。

いろんなポイントがあると思いますが
私の中での様々なポイントのうちの１つが
肌が元気であること、かな。

健康な肌は健康な体が作ってくれるものです。

ということで
今夜はゆっくり
血行をよくして水分の巡りが良くなるように
じわっとマッサージでもしようと思います。