父の日に思うこと

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6月17日
今日は「父の日」です。

先月の「母の日」には
我が家の母が大好きなバラの香りの
持ち歩けるミニサイズな香水をプレゼントしました。

大学に入って東京に来てから
両親とは離れて暮らしていたので
それぞれの誕生日や
クリスマス、
結婚記念日とか、
父の日、母の日に
ちょっとしたプレゼントを買って
その日に着くように宅急便で送っていたんです。

大学が、ピーク時はリアルに寝る時間もないくらい忙しく
慢性的にも忙しい学部だったのですが、
その合間にアルバイトをして
忙しいので自分の趣味とかにお金を使う暇もなく、
どんどん学校で必要な教科書やらに毎月何万円と消えて行くバイト代から
寄せ集めたお金で
離れて暮らす家族にプレゼントを買うのが
いつも楽しみでした。

映画のペアチケットをプレゼントしたり
冬はマフラーとか
仕事に行く時に使えそうなネクタイとか

今思えば
当時いろいろ大変だったことも
たくさん思い出しますが

プレゼント、楽しく選んで
喜んでもらえた時期があって
良かったなと
つくづく思います。

物は、もちろん、物でしかないかもしれないけれど、
気持ちこそがとっても大切だとも思うけれど、

悩んで選んだ物を
渡せる相手がいて

今この瞬間を
隣ではなくても、
どこかで、等しく呼吸している大切な相手がいて、

なんだか照れくさいけれど
たまには、こういう日くらい
「ありがとう」って声をかけられる相手がいて、

言われた方も照れくさくて
「ん…」
としか言えなくたって、

仮に直接声も物も文字も届けられなかったとしても、

それでも

お互いが『居る』瞬間にしかない

まあるい気持ちが

静かに、でも確実に

流れて行くような気がするんです。


言えるうちに
たくさん伝えてきたつもりだったけれど
今となっては
365日毎日「ありがとう」「だいすき」って
言い続けていたとしても足りなかったような気がしてなりません。

2012年の父の日に
何かを伝えられるのだとしたら
私は何を伝えただろう。
何に気持ちをのせて贈っただろう。

ふとそんなことを思った日曜日でした。

ウィルさんが
「おいらがいるじゃないかい」と
隣でお腹出して寝そべってくれています。
何気に、足でキックされておりますが
それもまた愛情表現の一つだろうと思い、
こちらも負けじと肉球をぷにぷにしてやっております。