『マリー・アントワネットの娘』(中央公論新社)
この本には
マリー・アントワネットの娘であった
マリー・テレーズ・シャルロット・ドゥ・ブルボンの生涯と
マルグリット・ドゥ・ヴァロワ、通称、王妃マルゴの生涯が
書かれています。
二人とも
歴史の激動の中で生き抜いた女性。
それぞれの立場で
それぞれの想いで、
歴史に翻弄されながらも
強く生きて行く二人ですが、
同時にとても淋しく、孤独な女性でもありました。
いつも心にぽっかり穴があいたようで
それを埋めてくれる何かを探し続け、
怯え、その恐怖を書き消すように怒り、
復讐に燃えた人生。
マリー・テレーズの話の方では
母であったマリー・アントワネットとともに
国外逃亡に失敗した時の話も書かれています。
「歴史を調べていていつも思うことは、人間は一生のうちに一度ならず、自分の運命の分岐点ともなる選択をせまられるということである。それを間違えずに切り抜けることができるかどうか。それを切り抜けるだけの力を、常日ごろ自分の内にたくわえておくことができたかどうかで、その後の幸不幸が決まる。」
藤本さんはこう書いていらっしゃいました。
そうか…と思いました。
ピンチは誰にでも訪れること。
それをどうやって越えて行くか、
その時何を考えることが出来るのか、
ピンチから抜け出せるか、チャンスに変えられるのか、
その後、道を切り開けるのかは
もちろんその時の運や頭の回転も重要ですが、
そのために日頃の積み重ねがどうだったのかが大切になるわけですね。
ピンチの時にこそ、
自分の総合的な実力が試される。
「運命の分岐点」は
自分に与えられた
定期試験のようなものかもしれませんね。
小テストがたくさんあることもあるし、
大学受験のような大掛かりなテストがどんっと来たり、
予告されたテストがあったり
抜き打ちテストがあったり。
私は、人生のテストに耐えられるだけの
何かをたくわえているのだろうか…。
頑張って日々精進致します。
確かに、これまでの人生を振り返ってみると、
あれが運命の分岐点だったのでは、と思うことが
いくつかあります。
決して、上手く越えたとは思わないけれど、そこ
そこに過ごしていくことが出来ているので、よし、
としています。
また、運命においては、自分の人生における
キーマンとなる人との出会いも大切だと思う、
今日この頃です。。。