『千年樹』

脳みそがグイグイ刺激されてグングンひきこまれる作品を読みました。

『千年樹』(集英社)
荻原浩さんの連作短編集です。

ことりの木とも言われる巨木の楠木をめぐり、
様々な時代、様々な人の物語が進められて行くのですが、
この楠木が生えた理由かなあという出来事が、ホラーの始まりにもなり得る感じだったので、
読み進めながらビクビクしてしまいました。

どの話にも必ず、同じ楠木が出てきて、
この木の周りでいろんな出来事があるんです。

それは、木だけが全てを知ること。

しばらく前の物語で出てきた話題が次の話でキーになっていたり、同じ登場人物が成長して別の話に再登場したり。

最後まで読んで、
とにかくこの文章技術に圧倒されました。
すごい。

この感じ、どこかで…

あ!ハリー・ポッター!
そう!ハリー・ポッターを本で読んだ時に感じたことに似ています。
ハリー・ポッターも、ちらっと出ただけの登場人物が後々重要だったり、サイドストーリーの絡まりが重要でメインもサイドも、全部メイン!ってくらい濃密で、でも整理されていて。
だからファンタジーなのにリアリティあふれる物語のように感じてしまう。こういう、モデルになるような、そっくりな何かがあって、それを描写してるんじゃないかってくらい。
筆者は天才だなあって思ったのでした。


この『千年樹』の
時代を超えてクロスする感じが
ハリー・ポッターで感じた感覚と似てるんです。


推理小説でもなく、
ほんわか家族ものでもなく
恋愛小説でもなく、

でもノンビリした感じじゃなくて、スピードを持って引き込んでくれる本がないかなあ

って時にピッタリな気がします。


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