いにしえの道をゆく

2004年7月に世界遺産に登録された「熊野古道」

かねてより自分の目でその地を知ってみたいと思っていたこともあり、お正月の休暇を利用して、感染対策を十分にしながら、夫と車で約7〜8時間かけて行ってきました。

今回もスケジュールはタイトで、1泊2日のモデルコースを参考に、自宅からの往復移動を含め2日間で廻りました。

途中で熊野カルデラによってできた橋杭岩や虫喰い岩といった奇岩を見ることを含めていたので(ジオ好きには外せないポイント)参拝順序は参考にならないかもしれませんが、熊野那智大社へ行く際に、熊野古道を歩いたので感想をお伝えできたらと思います。

○1日目 熊野速玉大社〜虫喰い岩〜橋杭岩
○2日目 熊野那智大社〜熊野本宮大社


実際に古道を歩いたのは、熊野那智大社へと続く「大門坂コース(約1.2キロ)」のみで、熊野速玉大社と熊野本宮大社は車で駐車場まで行きました。
熊野那智大社へもすぐ近くまで車で行けますが、せっかくなので下から歩き熊野古道を辿ります。
この大門坂コースは、少しだけ熊野古道を歩いてみたい方にはおすすめのポイントです。

(写真は案内看板より)
参拝の歴史は古く、平安時代から皇族、貴族が信仰のために訪れ、その後は武士や庶民にいたるまで多くの人が足を運んだと言われています。

そんな熊野へ想いを寄せるとともに、
“なぜ多くの人々が熊野三山を目指したのだろう”
と考えながら熊野を巡ります。

熊野古道はいくつかのルートがあり、それらは地図を見ても長い長い道のりで、全長170キロを超えるルートも。
決してたやすい道ではないことは想像できます。現在のように電車や車もない時代、歩くことでしかたどり着けないとなれば、山を越え谷を越え、何十日か何ヶ月もかけなければたどり着けないような長く険しく、遠い道のりです。

平安時代というと都は京。皇族や貴族の生活の中心は京都にあったことから、立地的に伊勢や熊野の地を信仰の聖地にしたのではないかと思います。
そして病を治す薬も文明も今のように発展していない時代。世の統治や行末への憂慮を救ってくれるもの、貧しさや病で苦境にたたされているものの不安や苦しみを解放してくれる最後の砦が信仰にしかないのだとすれば、多くの人が祈りに身を捧げ、訪れていたことも想像できます。

熊野は蘇りの地とよばれる所以も、命をかけて辿り着く場所だったからこそなのではないかと思います。

古道のいたるところには、現在も史跡や遺跡、石仏がそっと佇み参拝者を見守ります。

王子跡の石碑。王子とは、参拝路に建てられており参拝者の庇護や供養のため儀式を行う場だったのだそう。遠く険しい道のりゆえ、行き倒れる人も少なくなかったことでしょう。

傍にある大木の幹に葉が影絵を描いていました。
木々の緑が萌え、澄んだ風がときおり抜けて、清澄な山の空気に心癒されます。
古の人々と同じ道を辿り、同じ景色を見ていたのかも‥と美しい樹木の間を歩きます。

この古道の石畳は苔がほとんど剥がれています。
長い歴史のある古道には現在もそれだけ多くの人が訪れていることを物語っています。

熊野那智大社のあとは、もう少し歩いて那智の滝の麓まで行ってみました。
滝の落差は133メートル。日本一と言われています。
熊野詣でに遥々出向き、この滝が見えたならば、感動もひとしおです。
今も昔も、人間の力をはるかに超えた自然界に敬意を払うとともに身が清められるような思いに。

古の人々に想いを馳せるとともに、熊野三山の魅力を自分なりに解き、知ることができました。

他の古道ルートも気になる場所がいくつかあったので歩いてみたくなりました。その時は日数を取ってガイドさんの説明も聞きながら歩いたらより詳しく知ることができそうです。

1日も早くオミクロン株が収束し、再び訪れる機会があることを願います。

#熊野古道
#那智の滝
#熊野三山

コメント

熊野は、僕もいつか行ってみたいと思っているところです。。。☆

みーまる 2022年01月20日

熊野古道良いですね!

昔炎の蜃気楼の本読んでて行きたくなった場所ですね!

歩いててもパワーもらえるようなそんな感じの場所に見えるね😃

醤油らーめん 2022年01月19日

新年からマイナスイオン吸ってきたんだね

夫婦で熊野古道 一緒に行けれて羨ましいな

デイサービスに行ってる所の職員さん 年末30日に仕事を終わらせ2泊3日の車中泊で 箱根に旦那さんと温泉に入りに行かれたよ 寒い中車中泊 時期が時期だけに「夜逃げと間違えられなくて良かったね」と言ってあげたよ

なみへいオヤジ 2022年01月18日

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