今月からスタートしました
「THEドラえもん展TOKYO2017」に行ってきました。
癒されたーい、癒されたーい、
ドラえもーん!
ですよぅ。
そんな勢いで仕事終わりに行ってきました。
荷物も多かったし少し疲れてたけど
完全に勢いです。
私に勢いをもたらしたのは、実はドラえもんではなく
(ドラえもんは大好きですもちろん)
美術家、奈良美智さんのつぶやき!
今回の自作へのライティングが良い感じにできていると呟かれたのを目撃してしまったから!
なんということ!それは!!!
見ないとっ!
照明はカタログとかじゃ、ほんっと分からないからっ!
美術家の発信力おそるべし。
わたしは美術家ではないけど
奈良美智さんからは、仕事をしていく上でも心が刺激されることがたくさんある。
いつも。
だからまた、観たくなる。
奈良さんは私に欠けているものをたくさん持っていて、
私にできないことを、たくさんやっている。
どうやったら、あんなに、己の心をむき出しにしてぶつかって行けるんだろう。
人間だからそんな奈良さんでも、取り繕うこともカッコつけることもあるんだとは思うけれど、でもだいたい、素直でストレートでなんの騙し合いや誤魔化しもない。
もっともっと作品を通して自分を掘り下げて、自分を探求して、もっともっと自分を作品に出していこうというパッションが、絵の中から出てきて、いつも私の心の奥を鷲掴みにしてくる、ぐしゃぐしゃに混乱する。
私は私と向き合えているだろうか。
私はここまで、取り繕わず、誤魔化しなく、一人の人として立てるだろうか。
奈良さんの作品を観ると
自分はまだまだやれるはず、まだまだ追い込めるはず、もっともっと挑戦しなければ、
という気持ちにさせられる。
と、、、
奈良さんの話じゃなかったよ、ドラえもんだよ、ドラえもん。
♪とってーもだーいすき、どーらえーもんー♪
だよ!
今回の展覧会は作家によって、写真撮影可能なもの、撮影不可なもの、いろいろありまして
自由に撮影していいのというものも、数は結構ありましたので
写真多めで行きたいと思います。
実はこのドラえもん展は15年前に一度開催されていて、参加作家28組の中で、15年前も出店した作家は5人。村上隆さん、蜷川実花さん、福田美蘭さん、森村泰昌さん、奈良美智さんの5人です。
15年前の作品も今回のものと同時に展示された作家さんも。
ドラえもんを全く知らないという日本人はいるのか、というくらい、日本の文化に深く浸透しているドラえもん。
我が家は小さい頃から、テレビは母親が限定した番組しか視聴できず(それ以外の時間はテレビは消されています。付けっ放しがない家で、それが普通なんだと思って育ったら、それは大多数の家と似た環境ではなかったと後から知りました。)、
でもそんな中で視聴許可が降りていたものの一つが
ドラえもん。
小さい頃たくさん観て、楽しんだ思い出があります。
今回の展覧会で最もインパクトがあったのは
しりあがり寿さんの映像作品。
写真はありませんが、
ドラえもんが「劣化防止スプレー」という道具を出すというストーリー。
のび太のお母さんの声はしりあがり寿さんご本人が担当。
短い映像がループして流れていましたが、
あれもこれも、いろいろ素晴らし作品をたくさん観たはずだし、大好きな奈良美智さんの作品も堪能したし話題の村上隆さんの作品も観たのに
なぜか時間が経ってからじわじわ思い起こされるのは
しりあがり寿さんの映像。
このちょっと中毒性のある感じが、しりあがり寿さんの人気の秘密なのかもなあ。
ではでは
写真撮影可能な作品の中からいくつか挙げていくと
まずは森村泰昌さんの作品
ドレスを作ったのはコイケジュンコさん。
二人のコラボレーション作品です。
後ろの写真が森村泰昌さんの作品。
手前がコイケジュンコさんが作ったドレスで、
写真の中の森村さんはこのドレスを着ています。
森村泰昌さんの作品も
じわじわクセになる感じなんですよね。
去年、大阪で大規模な個展があって、私はタイミングを合わせることが出来なくて残念ながら観られなかったのですが、あの個展は行った人行った人、みんな口をそろえて「観てよかった」と言ってたんですよね。
森村泰昌さんはセルフポートレートの作家さんで、有名な絵画の中に森村さんが入り込んで変装したような作品などがとても有名です。
今回着ているドレスはドラえもんの漫画のシーンがたくさん散りばめられています。
ドラえもんのセリフだけ抜き出して切り貼りしてたり、ドラミちゃんのセリフだけ切り貼りしてたり。
どこかに森村さんのサインのようなセリフが混ぜられて貼られているみたいなのですが・・・うーーん!見つけられなかった!
見つけた方いるかしら。
照明の当て方のせいもあると思いますが
ここだけファッションの歴史に焦点をあてた展覧会みたいにも見えて、面白かったです。
シャネルが活躍した時代の展覧会とか、
イッセイミヤケ展とか、
そういう服と歴史の展覧会ね。
次はこちら
渡邊希さんの作品。
漆造形家である渡邊さん。
いくつか作品がありましたが
↑
《タイムドラベル》
がとてもステキでした。
学生時代に、漆を初めて扱った時に、間違って作業着の上にこぼしてしまい、それが布の形のまま固まったことから、漆の固まる力を利用し作品を作ることに興味を持ったとか。
また黒い漆を見ていると、時空が歪んでその中に吸い込まれるような感覚もお持ちだっようで、
そんなところから、この《タイムドラベル》が生まれます。
黒の漆のツヤのある面を見続けて、自分の足元から何かが歪んで入り込んでしまう感じ、なんとなくわかる!と思って共感しました。
この《タイムドラベル》は
写真ではわからないのですが、表面にドラえもんの様々なシーンが細い線で描かれています。
そしてじっと見ていると、ぐんぐん作品の中に吸い込まれてタイムトラベルに連れていかれてしまいそうです。
渡邊希さんのこれからの作品もとても楽しみです。
続いて山口晃さんの作品
↑
《ノー・アイテム・デー》
山口晃さんのメッセージによると
「絵としても見てください」とのこと。
漫画のように描いたけれど、文字を読まずに絵として、ぼーっと眺めると違ったものが見えるのではないかという提案なのです。
やってみたら
わあ!なんか混乱する!面白い!
例えばこれが日本語のセリフが書かれているんじゃなくて、よく知らない文字かもわからないものが書き込まれていたとしたら・・・
漫画だと思うとどんなシーンでどんなストーリー展開がこの4コマで起こっているのかに注目してしまうけれど、絵だと思うと、視点が変わるんですよね。
漫画だと思っていた時には全く見えなかった、違う見え方に触れられる。
思い込みによる視点を捨て去る面白さ!
山口晃さんの、とっても楽しい提案の作品でした。
山口晃さんといえば日本画のようで油彩画の細密な作品。観たいなあ。今回はそれとは全く違うテイストで、これはこれで面白かったけど。確か今年の作品は大分の駅に設置されてるんです。大分出張あったら絶対みるぞ。他にも馬の博物館とか墨田区役所とかいろいろあるみたいなんですが、どこもまだ行けてない!行かなくちゃ!!
次は福田美蘭さんの作品。
福田さんは前回のドラえもん展にも出展されていたので
15年前の作品と今回の作品が並んでいました。
どちらもステキです。
こちらが15年前の作品
↑
《レンブラントーパレットを持つ自画像》
そしてこちらが新作
↑
《波上群仙図》
15年前のものと対になるものとして作られています。
実はどこかにドラえもんが隠れていて、というのは
他の作家さんの作品にも見られましたが
この福田さんのドラえもんの隠し方はすごく好きでした。
どっちも好きだけれど、うーん
好きなのは15年前の方だけど
どっちか1点だけ買えるなら、今年の方かなあ。
と言っていたら
掲載できる写真6枚終わっちゃいましたよ。
次のブログへつづく・・・
だってほら、目的の作品が・・・
アート鑑賞
2017年の74件目
11月の3件目
まーみるさん
Kyoさん
コメントありがとうございます😊
まーみるさん
日展行かれてたんですねー!東京は始まったばかりです。
ルイボスティーのホット、この時期は特に美味しいですよね!!
ドラえもんと奈良美智さんで元気チャージしたんだよお😆✨
Kyoさん
優しいコメントありがとうございます😭
夢占いとかネットで調べちゃいましたよお。
そしたらたしかに!おっしゃるように、良い夢みたいですね。あー今朝の涙を返してくれぇ😆
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ドラえもんは、作者が地元の方であり、その作者については、学生の折、アルバイト先の人が同級生だったと聞いて、いろいろとその折のお話を聞いたので、作品もさることながら、とても親近感を持っています。そして、地元では、絵が描かれた電車が走っていたり、モニュメントも建っています。また、地元の国立大学では、ドラえもん学として、専門として研究している先生もいらっしゃいます。。。