クラーナハ展@国立西洋美術館

クラーナハ展に行ってきました。


ルカス・クラーナハ

ルネサンス時代に活躍したドイツの画家です。

クラーナハと同じ時代には
同じく画家のアルブレヒト・デューラーや、
宗教改革の頃、歴史の教科書には必ず登場する、あのマルティン・ルターなどが活躍しています。

ちなみに親子揃って同じ名前、同じ職業なので
ルカス・クラーナハ(父)
ルカス・クラーナハ(子)
と表記されていました。

今回の展覧会のメインとなるクラーナハはお父さんの方です。
もちろん、子供のクラーナハの絵もありますが。


クラーナハはとにかく描くスピードが速かったとか。
1553年に亡くなった時、墓碑にも
「素速い画家」と表記されたほどなのだそうです。

ウィーン美術史美術館のコレクションでは
クラーナハのお父さん、お子さん、そして工房の作品を100点ほど収蔵しているとのことで、
今回の展示にもたくさんウィーン美術史美術館の収蔵品が並びました。

ルカス・クラーナハ

もしかしたらこれまでにも
何かの展覧会、たとえば版画を特集したものなどで観たかもしれないのですが
正直、あまり記憶になく、
今回初めて、じっくりとクラーナハの魅力を味わうことができました。

驚いたのは
クラーナハは後世の多くのアーティストに影響を与えていたということ。
あのパブロ・ピカソもアトリエにクラーナハの絵のポストカードを飾っていたり、自分の作品に「クラーナハにならって」という副題をつけたりしていたんです。

あの森村泰昌さんも
やっぱり
クラーナハの名作をもとに
《Mother(Judith Ⅰ )》
を作られていて
展覧会の最後の方に大画面で展示されているのですが、
このタイミングでみると、すごーくシュールでしたね∑(゚Д゚)


クラーナハの版画はとても繊細。
線がとにかく細かくて
これが木版?!
と驚きます。

陰影や全体の奥行き感、雰囲気は
やっぱり個人的にはデューラーの方が好みですが、
クラーナハの版画は、線をたどっているうちに迷宮に迷い込みそうなほどの素晴らしい技術。これはこれでとても魅力的でした。


さて

では

今回のわたしのお気に入り3点
そろそろ行きますか。


《ルクレティア》1510年から1513年頃の作品で、個人蔵のものです。
ルクレティアは、クラーナハも数多く手がけたテーマであり、様々なバージョンがありますが、
わたしが好きだったのは上半身を大きく描いたもの。
胸につるぎを突きつけていながら、なんとも冷ややかな目線が印象的でした。



《正義の寓意(ユスティティア)》
展覧会紹介記事などでも多く取り上げられていたイメージの一つ。実物はやっぱりとても魅力的でパワーがありました。
表情は淡々としていて、目もそれほど力が筋力で入っている感じには描かれていないのに、ものすごい目力です。
目力、というと最近だと女性は目をパッチリ大きく開いたり、お化粧で目を大きくみせたりすることで目力アップなんて言われていますが、ここに描かれた女性は目はさほど見開かれてはおらず、むしろ細いくらい。
なのに、瞳の奥からの眼光の鋭さで鑑賞者をギッチリと捉えてくるのです。


《ホロフェルネスの首を持つユディト》
これが展覧会告知などで一番大きく取り上げられていたイメージかなと思いますが、今回日本での展示前に入念に修復が行われたのだとか。修復ほやほやの美しさです。
生首を目の前に置き、剣を持っているユディト。状況がすさまじいのに、ユディトはとても淡々としています。そして、またも、すごいパワーの眼力。究極の冷徹性、ただすべきことをやるだけという、沈着冷静な強さ。感情的な情熱以上に、絶対的な強さがあるものは、この冷徹感なのではないだろうかと思わせます。



そんなかんじで
今回は
展覧会イチオシな作品と
わたしのお気に入り作品がわりと重なりましたね。

もちろん他にも
《馬上の聖ゲオルギウス》の版画や
仲良しだったという《マルティン・ルター》の肖像画も印象的で
まだまだ書ききれないほど、
素敵な作品がいっぱいでした。


そして今回も
音声ガイド、借りましたよ。

今回は解説ナレーションが斎賀みつきさん
スペシャルナビゲータが阿川佐和子さんで
とても聞きやすく、楽しく、
クラーナハの魅力を存分に味わうことができました。
借りて良かった〜!



ルカス・クラーナハ展は
お正月をまたいで、
来年1月15日まで開催されているようです。

国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html


クラーナハ展特設サイト
http://www.tbs.co.jp/vienna2016/




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これ、ユディトね







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