安田靫彦展@東京国立近代美術館

今日からスタートの
安田靫彦展に行ってきました。

場所は
東京国立近代美術館

竹橋にあって
皇居のお堀の近くです。
桜はなんとなーく咲いてはいたけれど
まだまだな感じでしたね。

週末に向かって咲くのかなと思うけれど
なんと週末の予報は雨。
今年はお花見にはご縁がないのかも。
ま、それも自然のなせる技、
そっかあ、そんな時もあるよねーと構えていようかなと思ってお堀のあたりを見ながら

さて


安田靫彦という人物。
彼は戦中、戦後に活躍した日本画家です。

1884年に日本橋の、江戸時代から続く由緒ある料亭の四男として生まれますが
12歳ころに父親が亡くなり、料亭を離れて上野に住み始めます。

人生の転落とも思える事柄ですが
実は、安田靫彦、上野にある美術作品に触れる機会を得て、
ここで横山大観や下村観山の作品に出会い、
画家を志すことになります。

のちに、重要文化財に指定される作品も残す日本画家となった安田靫彦。どこでなにがどうなるか、人生わからないものです。

14歳で画家の弟子入りをし、
生涯にわたり、歴史上の人物をテーマに描き続けた安田靫彦。

「やはり強い人間活動というか、そういうものを絵にする場合には、歴史上の人物を扱うのが、題材として最も面白い。」

という言葉も残しているのだとか。


「えらい前人の仕事には、芸術の生命を支配する法則が示されている」
と考え、
研究熱心でもあり、
古典の題材、残された美術品などを分析し、
自らの作品に活かしていきます。


鉄線描が非常に美しい安田靫彦の絵は
透明感にあふれ、
それでいながら、ほんわかしているのみならず、強さも感じられます。


特に若い頃に描かれた人物の
目力がすごい!
というのが個人的な感想。

強さ、弱さ、
描かれた人物の内面が
目に現れているようです。

鉄線描で描かれているので
全体が厳選された線のみ。
それなのに、あの目力、表情。
気の流れも感じさせるような奥行き。

これは実物を見ないと、なかなか分からないかもしれません。

初めて接する作家だったし、
好きだけれどそんなに詳しくない日本画のジャンルで
楽しめるかなあと不安でしたが
もうすっかり夢中になり気がつけば2時間は軽く超える鑑賞となりました。

音声ガイドは
ナビゲーターが高橋英樹さん
解説ナレーターがテレビ朝日アナウンサーの矢島悠子さんでした。
高橋英樹さんの声が
展示の雰囲気にもぴったり!
やっぱりいい声だわあ。




さてさて最後に
今回の展示の個人的なお気に入り作品も
ずらっと書いてみます。

《項羽》
大正5年9月、安田靫彦32歳のときに描かれた作品。
これ、歴史の教科書で「虞や虞や汝を如何せん」の話のところで挿絵に出てきた、あの絵です。
もう、ぜんっぜん、ちがう!
教科書でみてたやつ、なんだったの?!っていうくらい違って、項羽の凛々しさ、強さ、そして複雑な心境が全て絵に閉じ込められているかのよう。虞美人の柔らかく、はかない感じとのコントラストも最高です。


《日食》
大正14年9月、安田靫彦41歳のころの作品。
ふわりとした柔らかさに包まれる画面全体の優しさが魅力的でした。

《源氏若紫図》
昭和8年、安田靫彦49歳のころの作品。
若紫が光源氏と出会う最初のシーン、スズメの子を逃がされて泣いている、あのシーンの直前を感じさせるような、カゴの中に二羽のスズメがいる様子。
のどかさと、あどけなさがあり、可愛らしい一枚でした。

《月の兎》
昭和9年9月、安田靫彦50歳のころの作品。
ながい巻物になっていて、右端の最初に物語を書として書き、あとから絵巻物になっているものです。
天帝が老婆の姿になって地上におりていた話。他の動物たちは狩りをしてお婆さんに食べ物をあげられるのに、兎はなにもあげられず、落ち込んでしまい、自ら炎の中に飛び込んで、私を食べて、となる、有名な昔話が描かれています。
動物たちの描写が、人間のように表情豊かで、かわいらしく、家でなんども眺めたくなるなあ、と思ってしまいました。

そこからの影響か
《兎》
昭和13年、安田靫彦54歳のころの作品。
大きく描かれたうさぎの、かわいい表情や柔らかいからだが、ずっと見ていたくなる素敵さでした。

とまあこんな感じで。
もちろん、チラシなどで大きく宣伝されている
《黄瀬川陣》の源頼朝と義経の屏風絵も、
《王昭君》も《卑弥呼》も
すばらしいのは言うまでもなく。

しっかり堪能しました。

ここ最近
続けて
展覧会初日に行くことができているものがあり
ちょっと嬉しい。

他にもたくさん行きたい展示があるんだよなあ。


東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/




















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