土曜日から始まった
原美術館での
ドイツ銀行コレクションの現代写真展
「そこにある、時間」
行ってきました。
原美術館は大好きな美術館。雰囲気がとても素敵でゆったりとした時が流れる場所です。
今年は原美術館に来るのは2回目。
原美術館による、今回の展示についての説明文には
「この世に《写真》が誕生して200年足らず、この間に写真は生活と社会の隅々にまで浸透しました。この20年ほどの間にデジタル化が進行し、写真は一層身近になっただけでなく、それなしの生活も社会も想像できないほどになっていると言えます。私たちにとって《写真》とは何なのか、それを再考するうえでも本展はよい刺激となることでしょう。」
とあります。
本当に、写真は
私が子供の頃と比べても
圧倒的に身近なものになりました。
いまやほとんどの人が手にしている携帯電話やスマートフォンなどで、簡単に綺麗な画質の写真を撮ることが出来、それをまた簡単に世界中に発信することも可能になるなんて、子供時代には想像もつかないようなことでした。
写真とは何なのか。
様々なスタイルの写真があり、
様々な解釈があると思いますが
一つに、写真の撮り手の視覚を、唯一知ることができる手段であるような気がします。
自分が見ているものと、
隣の人が見ているものが、
全く同じように見えているか、
それは、もしかしたら、誰にも分からないかもしれません。
本当は微妙に違った色に見えているかもしれないし、もっと大きな差異が生じているかもしれません。
写真ならば
写真家が目の前の現象をどう捉えたのか、
その時の写真家の目と脳が、どう反応して、何を切り取ろうとしたのか、
限りなく近いものを、見せてもらえているような気がするんです。
写真家の脳内をモニタリングしているような。
今回の展示は製作年も作家も様々。
美しいものは何年経っても美しく、
力強いものなのだなとも感じます。
これまで写真集などでしか見たことがなかった作家で、実物プリントを初めて見ることが出来た作品もたくさん。
アンドレアス・グルスキーは写真集で見ていても、こちらが揺れてしまうような、軽い目眩を覚えるような風圧を感じていたのですが、やっぱりプリントはすごい。
今回は《シンガポール証券取引所1》の展示でしたが、他の作品のプリントは、さらにすごいのかも。
美術館の中で作品を鑑賞する人たちと展示絵画を一緒に撮影しているトーマス・シュトルートも写真集で見たことがあったけれど、プリントは初めて。
写真集で見ていた時には、美術館展示と鑑賞者の関係性の方に意識が向いていたけれど、プリントをみたら、そんなことは全部無視て、とにかく綺麗だなあってだけ。
どーのこーの説明するなんて、どうでもよくて、単純に目の前の写真の美しい力を感じることができて、
いいなあ・・・と。
杉本博司の《劇場》シリーズのプリントを見たらこれから始まる千葉市美術館での個展がますます楽しみになったし、
ゲハルト・リヒターは画家だから、写真のプリントに重なるようにしてサインやエディション番号を書き込むのかなあ、とか気になってみたり。
素敵な作品が多かったけれど
中でも
ルイジ・ギッリの《ポルト レカナーティ》
はそんなに大きなプリントではないけれど、美しく、好きになったし、
カンディダ・ヘファーの《レックリングハウゼン劇場 1》は、舞台の幕が開く前のあの独特の劇場の空気感、匂い、自分自身の足音だけが響く感じが、画面から漂い、劇場の中に吸い込まれてしまうような感じがして、個人的には好きなテーマでした。
舞台に携わったことがある人なら、この写真を見た時の気持ち、なんとなく、共有できるのかも。
とにかくここには書ききれないほど
原美術館での展示は今回も良いですね。
今回はレストランで食事もしてきちゃいました。
お庭が見える併設レストランは
のんびり過ごすのにぴったりの場所。
またゆっくり行きたいなあ。
・・・・・・・
おおやあつこさん
にいにいさん
シュミットさん
まるみるさん
のぶちゃんさん
ajianoko1さん
コメントありがとうございます!!!
おおやねーさーん会いたかったですぅ。ご心配おかけしました。全快っす!次回ぜひ!
壁のポストカード、小さいのにゴッホの絵の名前もすぐわかるなんてすごい!絵とか写真とか飾ると、いいですよね!
ドボルザークはほんと素敵な曲が多いですね、また久々にたくさん聴きたくなりました。
副業ができるほど器用じゃないので芸能のお仕事専念してます。いろんなことをうまくやったり企業する人とかをみてほんとすごいなあって思いますが、向き不向きってありますもんね。
鎌倉の美術館は長く行ってないのですが、内藤礼さんの個展が行われた時はほんとに素敵でした。
ハチドリじゃなかったけど!うん!楽しみましたね!!よしとしましょー(o^^o)
コメント
いいね・コメント投稿・クリップはログインが必要です。
ログインする
不適切なコメントを通報する