高野秀行さんのエッセイ
『腰痛探検家』(集英社)
読み終えました。
腰痛だけで一冊
おそるべし。さすが。
高野さんの本は
『世にも奇妙なマラソン大会』で出会って以来、大好きに。
前回はお腹がよじれて崩壊するかと思うほど笑ったけれど
今回はテーマがテーマ。本人は猛烈に真剣に戦う「腰痛」。
読んでいるうちに、
あれ?なんだか私も腰が痛いような・・・
あーいかんいかん これこそが
心因性の腰痛、ってやつじゃないの?
そんなわけで今回も夢中になって読みましたが
奥様で作家の片野ゆかさんのことも
ますます好きになりました。
片野さんの本で、読みたい本があるんだよなあ。近々手に入れなくては。
さて
腰痛とは関係ないのだけれど
この本の中で一番好きだった箇所は
探検部の価値観について書かれたところ。
「探検部の価値観では、とにもかくにも「やった者勝ち」だ。どんなに無様なやり方でもやった人間がえらい。逆に言えば、どんなに理屈をこねてもやらなかったら零点である。特に「俺は◯◯をする」とさんざん宣言しておいて実行に移さないという輩はもはや人間とは見なされない。」
もはや人間とは見なされないとは、さすが情熱の塊がなければやってられないだろう探検部、なのですが
そこまで言わなくとも
探検しなくても
日常にも当てはまるんですよね、これ。
例えば何かやりたいことがあるとして
でもお金がないから、時間がないから、家族がいて無理、やりたくても現実問題はね、
とか、そんなことをずーっと言っているなあ、ってこと、
世の中に多い気がして。
それぞれの事情はあるにせよ
本当にやりたい、本当にやらなければと思うのなら、なりふり構わず、やるんだと思うんです。
やりたいことのために、あらゆる困難を超えてでもやる、ってことなんだろうなって。
やりたいなあ
だけで終わってること、
そういう渦の中にいて
この探検部の価値観って
普通のことなんだけど、すごくズバっと切り込んでくるなあって。
そんなことを思いながら。
その後、現在
高野さんの腰は
どうなったんだろう。
初めまして
にいにいと申します
アイドルのX21の推しメンのブログ見終わって
何となくのぞかせてもらったら
高野さんの名前が
高野さんはソマリアに恋してで知って
この腰痛探検家も読みました
まりさんの深い考察に感心しました
またのぞかせてください
ではでは