好きじゃなかったのに

小さい頃

鉛筆って好きじゃなかった。


小学校で
Bか2Bの鉛筆に名前を一本一本につけて持ってきてください
って言われていた当時、

HBの鉛筆はすごくカッコよく見えたし

持ってくるのは禁止ですって言われていたシャープペンシルは、もっと大人な香りがした。


家で宿題を書く時に
こっそりHBの鉛筆やシャープペンシルを使ってみたりもした。

案の定、提出した宿題に
先生からの赤文字。
「Bか2Bの鉛筆を使いましょう。」

Bか2Bの鉛筆が
全くもって、エレガントに感じられなかった子供時代。

いま

どういうわけか

Bか2Bの鉛筆が愛しくてたまらない。

何にそんなに魅力を感じるのだろう。

柔らかい書き心地?

使うと芯が丸まっていく様子?

木の手触り?

削った時の匂い?



書き終えて
気がついた。


わたしはBか2Bの持つ音が
好きなんだ。


カタン、と机に置いた時

文字を書く時

芯を寝かせながら面を塗る時


紙と鉛筆の間、
ノートと鉛筆、机と鉛筆、

書き始めてから書き終わるまでの
一連の中でのあらゆる鉛筆の音が
心と体に懐かしく、しっくりくる落ち着きを伝えてくれる。



30年くらい経ってから
戻りたくなった。


ただいま
やっと気付いた
好きだったって。


静かな夜に
静かな2Bを。






コメント

鉛筆はきっと、「僕の良さを分かるのに、長い時間と経験が必要だったんだね。」
と思っていると思います。。。

そして、ちなみに、私は、会社に入った時の上司の勧めで、これまでの長い間、
B系の鉛筆や芯を使っています。。。

まるみる 2015年08月17日

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