日常

江國香織さんの、こんな詩を読んで


ほっこり




『せんげんする ことば』

という題の詩




ただいまって
いい ことば

さっきまで
ぼくはここにいなかったけど
いま
ぼくはここにいるよ

そうせんげんする ことば

おかえりって
いい ことば

さっきまで
あなたがいなくてさびしかったけど
いま
あなたがここにいてうれしい

そうせんげんする ことば




ただいまとか
おかえりとか

決まり文句みたいになってしまったら
ちょっと悲しい。


だれもいない家に帰ったときでも
なんとなく、ただいまって
言ってしまうのは

せんげん

なのかもしれない。


ただいまって、せんげんしてる。
誰に?
家に?自分自身に?
居て欲しい誰かに?



どんな時でも
流したりしないで
ちゃんと言おうって気持ちにさせられる。

いってきます
いってらっしゃい
ただいま
おかえり

毎日のことだけれど

365日

365回以上の

宣言があって

日常を噛みしめている。


日常ほど
愛おしく、大切で
本当の意味で貴重な時はないのかもしれない。


手のひらの指の隙間から
日常の大切なものが溢れ落ちて
見落としてしまわないように

大切にしていこう。










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