桜皮細工

秋田県秋田市で生まれ育った私。

その秋田県の工芸品で

桜皮細工

というものがあります。

樺細工とも書いて、

読みはどちらも

「かばざいく」です。

小さい頃から
桜皮細工のものは
あまりにも身近にあり過ぎて
それが秋田独特の伝統工芸品だということに気が付いたのは
小学校卒業と同時に秋田を離れた頃でした。

小さな箪笥や
茶筒、お盆など
いろいろな桜皮細工の物が家にあったのですが、

大人になってから
プレゼントしてもらったもので
大切にしているのが

この写真の

手鏡。

母が秋田に行った時に
御土産に買ってきてくれました。

名刺サイズの小さな鏡なのですが、

桜の模様がついています。

この桜の形になっている部分も
ちゃんと木の素材で出来てるんですよ。

昔から
クラシックバレエやらピアノやらと
どちらかと言えば西洋文化っぽいことをやり続けて
結局大学もピアノで進学し、
得意としていた作曲家はラフマニノフやらブラームスやらベートーヴェンやら
がっちり系の西洋・東欧系の文化のもので。
最終的に研究していたのもイギリス人の著名なピアノの先生でしたし…。

なんだか偏っているんだなあ
ということを
大人になるにつれて感じてきたんです。

大学の授業でも指導教官を務めてくださった先生の
先入観を持たないこと、分けられないものは無理に分類しないこと、
何が高級で何か下等かなんて、どうして決められるのか、ということ。
そういういろいろな
音楽を通しても世界中にある文化と、
自分がいる日本の文化というものを考える機会もいただき、

日本人として生まれたのだから
もうちょっと日本の文化を知らなくては
と反省したのでした。

私たちの身近にあるもので
日本を感じられるもの、
伝統が今も輝いているもの、
たくさんありますね。

秋田には

桜皮細工

っていう伝統工芸があるんだよ

ということを

ちょっとだけ身近に感じられるように

この鏡、大切にしています。

コメント

なかなかキレイな物ですねわーい(嬉しい顔)


こちらにも


民芸品がありまして


この品はまりさんに差し上げたいなと思っておりますウッシッシ

隼人 2012年04月14日

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