読書

今日はヨガで体を整えました。筋肉痛があってもヨガで体を伸ばすと体が軽くなるので積極的に生活にヨガに行く時間を組み込んでいます。

さて最近の読んだ作品は…


・蝶々喃々/小川糸
・つるかめ助産院/小川糸
・食堂かたつむり/小川糸
・なつのひかり/江國香織
・本日はお日柄もよく/原田マハ

小川糸さんの蝶々喃々を読んでから、文体の柔らかくあたたかみのある語り口が心地よく、他の作品も読みました。滔々と流れる川のように豊かな感性が溢れつづけ、言うならば陽だまりのようなあたたかさに惹かれました。どの作品にも共通するお料理の描写は、丁寧に描かれ五感を刺激してくれるものでした。食という生きる上で必要不可欠な部分を大切に愛おしさを込めて生活されている方なのだろうと感じました。

江國香織さんのなつのひかり。
人はみな、失いたくないものを所有しなければ生きてはいけないのかもしれない。ーたとえば身近な人、もの、思い出、恋人、家族ー。所有という表現は使いたくはないが、あながち間違ってもいないと思う。それは共生というものがいつしか所有というものにすり替わってしまうから。誰もがみな、いつかかけがえのないものを失うかもしれないという恐怖にさらされている。
それがなにかわからないから探しに行く。通り過ぎてきた月日のなか、本当に探しているものを見つけるために。
どこか漠然とした文脈のなか、確実に進んでいくストーリー。
それはとても。とてもとてもピュアな愛で、わたしはその透明度の高く、澄んだ空気が満たした世界を美しいと素直に感じました。同時にせつなさがぎゅっと押し寄せる。でも、作品のなかで打ち消すこともせず、すーっとやがて波が引いていくかのように自然なままにしてある。本当にごく自然なもののように。だからすがすがしい。
江國さんの描くこの世界が乱れないように、この空気が淀まないように、宝箱があるのならこのまましまってしまいたい。

原田マハさんの本日はお日柄もよく。
きっちりと骨格をつくり、やわらかく肉が付けられた文章。人物、エピソードを盛り込みながらも決してブレることがないのは骨格がしっかりしているから。原田マハさんの作品はこの作品が初めてでしたが、説得力と現実味でしっかりと全体を締めながら、人間味溢れる人物も忘れない。人物から発せられる、胸を打つ言葉に涙が溢れる。そう、言葉は人を変えるし、世界を変える力を持っているもの。ひとは言葉で人生が変わるのです。
巧みな文章で読者を引き込んでくれる原田マハさん。というわけで、今は楽園のカンヴァスを読んでいます。

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