感謝

皆さん、こんにちわ。
かでなれおんです。
お元気ですか？
最近、良いお天気が続いて何もなくても、得した気分な私は昨日、無事にフライングパイレーツの千秋楽を迎えることが出来ました。
劇場に足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
あんまり長々と、と云うより、事細かに説明するのは苦手なので割愛させて頂きますが、心から感謝申し上げます。
最後の公演が終わって、客席の皆さんからスタンディングオベーションを頂いた事、絶対に忘れません。

思い返せばあり得ないくらい皆んなが緊張していた初顔合わせが一ヶ月ちょっと前。
今こうして振り返ってみると遠い昔の様です。
始まれば必ず終わるのですが、それが本当にあっという間に感じられて、そもそも無かったのではないかと錯覚する程です。
もしかすると曜ちゃんと同じく夢を見ていたのかも。
そして気がつけばもう5月。
え、もうゴールデンウイークも佳境やん、てかそもそももうすぐ一年終わるやん、なテンションなのです。
早い早い。
何もかもが速すぎて恐ろしい。
そんな事を思いながら劇場を出ると、身体は疲れているのに、なぜか気が立っていて、このまままっすぐ家に帰っても全然ゆっくり出来ない予感。
たまに来るどうしようもなくどっか行きたい病。
こういう時は気が済むまで徘徊するに限る。
そう言えば、最近自宅から稽古場、自宅から劇場を往復するだけのサイクルが続いていてゆっくり散歩も出来てなかった。
きっと身体が散歩を求めているのだと思う。
ここが江ノ島とかやったら海見に行くのにな～。
とか思い出すともう海が見たい。
時計を見ると20時過ぎ。
レインボウブリッジの歩行者デッキはもう閉まってるので徒歩を諦めて、私はタクシーに乗り込みお台場に向かった。
流石はゴールデンウイークのお台場！
人人人。
でも買い物目的ではない今日は気にならない。
タクシーを降りると、まだまだ商業施設の明かりが残るお台場はさすが設計された夜景というだけあってやっぱり綺麗。
更に東京湾には屋形船が真っ赤な提灯を下げて浮いていて幻想的。
肝心の海も昼間なら海底が透けるほどの美しさではないのが、ちょっと残念だったりするけど、夜は黒く波打っているだけの水面しか見えないから無問題。
ビールでもいっときますかぁ～。
ベンチに腰掛けて大きく深呼吸。
はぁ～気持ちい。
強くなく弱くなく暖かくなく冷たくもない風も、同じく周りで腰を下ろす人達もなんもかんもが。
無心というのはこういうことか。
一切何も考えず、ボーッと遠くに見える高層ビルの陰に点滅する赤い光を見つめてる。

さて、明日には皆んなと別れてまた違う人と出会う。
今日という日を大切に、そして、その瞬間を共に過ごす人も同じ様に大切にしようと思う。