国宝展

11月初旬に、現在開催中の展覧会
「国宝 東京国立博物館のすべて」に行ってきました。
創立150周年を記念して国宝89件が公開されています。


(写真は東京国立博物館の大きなユリの木)

なかでも見どころの刀剣は圧巻の美しさ。
武器としての刀の用途を考えると恐ろしいものですが、美術的観点から見ると、その追求され尽くした無駄のない美しさはあまりに見事で見入ってしまうほど。

権力と信仰のすべてが集約され、文化的背景を考えたとき、その刀が象徴するものがどれほどだったか想像できます。
あらゆる時代と所有者とともに歴史を歩んできた刀は、鎮魂され今日まで美しい鑑賞物としてその姿を残してきました。

なかでも静かなる存在感に惹かれたのが「大包平(おおかねひら)」という刀でした。
過去に一度、岬の突端にある神社を訪れた際に感じたビリビリとくるような強い気の力を、このとき大包平から感じた気がして、
なんだか他の刀と波動が違うなぁ‥と思いつつ、展示してある国宝の刀剣(どれもこの世にひとつとして同じものはない素晴らしい名刀)をじっくり観ながら足を進めます。

今回、注目すべきは展示室の中心に飾ってある刀剣「三日月宗近(みかづきむねちか)」です。
天下五剣のひとつであり、刀身に打ちのけと呼ばれる焼入れの際にでる模様が三日月に見える事からその名が呼ばれ、最も美しい一振といわれています。
そんな名刀・三日月宗近の端正な美しさを目にしても、場内を一巡してもやっぱり大包平に心奪われます。
もう一度大包平を観に行ってもやっぱり何かが違う‥

刀剣に詳しい義姉に聞いてみたところ、義姉と義姉のお友達から「見る目があるね」と褒められました(嬉)

のちに大包平を調べてみると、
天下五剣に匹敵(なかには上回るとも)と言われ、再現不可能の奇跡の名刀で、日本刀の最高傑作とまで。
しかし、大包平は来歴が不明で情報が少なく、国宝中の国宝でありながらその全貌は謎に包まれているのだそうです。
(天下五剣は刀の魅力だけでなく、所有者や言い伝えにも価値を置くので、大包平が最高傑作といわれながらも天下五剣ではない理由がそこにもありそうです。)

そして刀剣乱舞というゲームの流行から、刀剣は女性に人気があるらしく、
グッズ売り場も大盛況!
いろんな視野が広がって面白い国宝展でした。

私が大包平を気に入ったとみて義姉がポストカードと栞をプレゼントしてくれました(笑)

国宝展は他にも絵画、書跡、考古、漆工など名高い作品が並びます。
ぜひこの機会に行ってみてください✨

#国宝展
#刀剣
#トーハク
#150周年記念
#国宝
#美術館

観賞後は、その足で上野公園にある甘味処へ。
普段混んでいてなかなか入れないようですが、タイミングよく入店でき、クリームあんみつを食べました。

写真には一部しか写っていないですが、
湯呑みの絵柄が鳥獣戯画なところも可愛い🎶

クリームあんみつ大好きな私ですが、寒天や生麩がとても上品で、豆乳と抹茶アイスの甘さ控えめな優しいお味は、今までに食べたことがない美味しさでした。
#甘味
#喫茶
#古民家

コメント

まさに、名刀に心を貫かれたのですね。また、名刀は、心がしっかりしている人が振るわないと、その剣の持つ力を十分に活かせないと聞いたことがあります。そして、今、読んでいる、佐伯泰英さんの『居眠り磐音』にも、この剣の名前が出てきたような気がします。。。

みーまる 2022年11月22日

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