【3月11 日。】

あの日から一年が経ちました。


東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族や今も被災地での厳しい生活を強いられている方々が一日でも早く、悲しみや苦しみから解放されることを心から祈っています。



一年前の3月11日。
僕も例に洩れず帰宅難民の一人でした。街全体が大きく揺れるあの感じ、道路脇を大勢の人がゾロゾロ歩く異様な光景、家族の安否を心配する不安な気持ち、そして無事にいてくれた家族の顔を見た時の安堵感、



今でも忘れません。



震災から一年を迎えるにあたって、テレビや新聞では見るのも聞くのも辛くなるような痛ましい人々の悲しみの声や、目を背けたくなるようなおぞましい地震や津波の映像が多く流れていました。



向き合って、見ました。



そして、日常という当たり前の生活を送ることが出来ているということが本当に幸せな事なんだということ。そして今も苦しみ続けている被災者がたくさんいるということ。そしてこの大きな災害を忘れてはいけない、風化させてはいけない、教訓として後世に伝えていかなくてはならないんだと、

強く胸にとめました。



これからも自分の置かれている環境に甘えることなく、大きな災害を経験した国の一国民として、責任ある行動をしていくつもりです。
また役者という仕事でも、ほんの少しでも笑顔や感動、希望をあたえられるように、全力でまい進していくつもりです。



一日も早く被災された方々が悲しみや苦しみから解き放たれますように。一日も早く行方不明の方々が見つかりますように。一日も早く被災地が当たり前の日常を取り戻すことが出来ますように。




心からお祈りいたします。


　　　　　　　前川泰之