『Nのために』

『Nのために』

湊かなえさんのミステリー
『Nのために』

読み終えました。







それぞれの人間が
一つの事件を中心として巡らせた想いの交錯


自分が一番大切に思っている人のために

守りたい人のために

かわいそうだと思ったから

好きになったから

それが愛の形だと思ったから


みんな、別々に
相手のことを、想い、

けれど少しずつ
何かがズレて
いつの間にか何処か全く違う場所に着地している。

相手のために飲み込んだ何かが
本人にしか分からない何かが

ひび割れや
すれ違いを生み出して

静かに
道を分けていく。


そんなはずじゃなかったのに

全てを種明かししたら
きっとみんなが、そう唱えるかもしれない。

そんなはずじゃなかったのに


言わなければ分からないことは
たくさんある。

けれど
なかなか言えないことも
たくさんある。

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