うちの子たちと同じように『深海の女王がゆく』

『深海の女王がゆく 深海1000メートルに見たもうひとつの地球』(日経ナショナルジオグラフィック社)
を読みました。
シルビア・アール(Sylvia Earle)さんが1999年に書かれた原書
“Dive!:my adventures in the deep frontier.” に、日本語版で出版することを前提とした加筆がされたもので、去年出版されたものです。
本の最初にも「島国に生きる海の民、日本のみなさんへ――。」とあります。
日本語訳は伯耆友子さん。

私は海の生き物たちが大好きですが、
実はダイビングをするまで、お魚が好きじゃなくて、むしろ怖かったんです。
父はお魚が大好きで、熱帯魚を家で育てていましたが、
当時私は猫や鳥の方が好きで、家の水槽への興味は薄いものでした。
それがダイビングで「お魚ラブ!」と感じるようになったのですから、
すごい変わり様です。

シルビアさんの文章にも、お魚と目が合ったことに対する感動の話が出てくるのですが、私も似た想いを強く感じたことがあります。
それは自ら、そのお魚たちに会いに行かなければ決して感じることができない感動なのです。
色々な主張もあると思いますが、
私の心の中の希望も含めて言えば、お魚も何か心で感じたり色々なことを考えたりしているような気がします。

海底で炭酸飲料の缶を見つけた時の話や、無知なゆえに海を汚してしまうことになるという話を読んでいて、シルビアさんの海への強い愛を根底に感じました。

例えば、自分の家の犬や猫が怪我をしたり病気にならないように、誤飲しそうなものを手の届く所に置かないように気を付けたりしますよね?
でも誤飲して危ないことを人間が知らなければ、それを避けるように気を付けることは難しいはずです。

海にゴミを捨てないというのも、これと同じことだと思うんです。
ウミガメはプラスチック袋を誤飲して窒息死したりもします。他の生物も体内で溶けないものや有害なものを誤飲して苦しむことがあります。
海にこれを捨てたら結果どうなる可能性があるのか、それをきちんと知らなければ、なかなか海洋投棄も減らないのではないかと思うし、逆に知ることで何かが変わるのではないかとも思います。

調査に置いても自分の目で見ることを大切にするシルビアさん。私も目で見て感じたことを大切にしたいといつも思っています。現段階での証明は出来なくても、感じたことが正しい方向を示している場合も多いと思うからです。
いつかシーラカンスに会ったら「最近どう?」と聞いてみたいと思います。


ぷち情報。
ページ左下にパラパラ漫画が。
かわいい。



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