今日の贅沢

静かな夜に

入れたてのあったかい飲み物を用意して

好きな雑誌をめくる時間。


何かをしながら、じゃなくて、

慌ただしくもなく、

心にゆとりがある環境作りをして

1ページ1ページじっくり好きなだけ時間をかけて見て行く。


今回の贅沢時間のお供は

ホットミントティーに

雑誌“VOGUE japan ”


好きなファッション誌の1つなのですが、
ヘアメイクや服などのファッションの話から
映画や美術、音楽、建築、文化といった
幅広い芸術文化に関連した情報が詰まっていて
いつも「買ってよかったなあ」と思う雑誌なのです。


いろいろと気になる特集がたくさんあるのですが、

今回はついさっきまで調べていた人が
インタビューを受けた特集記事がありました。

建築家の伊東豊雄さんです。

伊東豊雄さんは
今年の第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展にて
日本館コミッショナーを務められた方。
その日本館はみごと金獅子賞を受賞したのです。

さっきまで調べていたというのは
まさにこのヴェネチア・ビエンナーレについてだったので、
なんだか偶然で、びっくりです。

今回の記事では
聞き手が生徒という設定。
しかもその生徒役が伊東豊雄さんの実のお嬢様ということで
親子対談でした。
ヴェネチア・ビエンナーレに関したこと、「みんなの家」についての話もとても興味深かったのですが、
お嬢様も成長期に実際に住んでいたという
伊東さん設計の「シルバーハット」という家についてのやりとりも面白かったです。
なんだかとても斬新な?家だったようで、
娘だからこそ笑えること、話せること、
短い文章の中にふんわりした温かみが詰まっているような気がしました。




今回の記事で
特に心に響いたのは「宇宙」の話。


伊東さんの言葉で、

「家という存在が小さくても独立した宇宙であって、決して箱ではない」

と、「一つ屋根の下で暮らす」という言葉の表す意味について語っている部分がありました。


伊東さんが考える住むための家としてのテーマからは少し離れてしまうかもしれませんが、

私はこの「家という存在」は「独立した宇宙」であり、「箱ではない」ということに
すごく納得させられてしまったのです。

自分の家に帰ると
ほっと落ち着きます。

どんなに素晴らしい家でも
他の人のお家だと、やっぱり落ち着かないし、
それが小さい頃から慣れ親しんだ祖父母の家などだったとしても
やっぱり、自分の家、自分の部屋とは、違った居心地なんです。

私は何度かお引っ越ししているのですが、
ある特定の家だから落ち着くというのではなく
「ここが自分の家だよ」「自分のお部屋だよ」
という認識が自分自身をリラックスさせているんだなと
伊東さんの言葉から、自分の心が判明した気がしました。

宇宙なんです。自分の。

家のドア一枚で、私は外と中を切り替えている気がします。

だから家の中って、もしそこが自分の家だって思ったら、
たとえがらーんとした何もない所だったとしても、
そこは家族だけの限定空間なんです。
だからリラックスできる。


このあたりが伊東さんの家に対する考えとはおそらく異なるところで、
伊東さんの「みんなの家」や「シルバーハット」への想い、考え方は、また素敵だと思うので、
気になる方はぜひ『ヴォーグ』のインタビュー記事も読んでみていただきたいのですが、



家という単語と
宇宙という単語がくっついたところで

私は妙にほっとしてしまったのでした。

家を宇宙って考えると
帰って、守られているような感じがします。

小さくても一つの宇宙。

そこには
私の大好きなウィルさんだとか家族がいて、
好きな場所に好きなコーヒーメーカーがあり、
好きな場所に好きな本が置いてあって。

箱って考えると押しこまれた感じがして落ち着かないけれど
宇宙って考えると、丸くて包まれているような感じがして安心します。


今夜も小宇宙で
ウィルさんとぬくぬくしようっと。

コメント

いろいろ勉強してますよね
VOGUE は大人の女性のイメージで麻里ちゃんにぴったりで納得です
いつかVOGUEにも出て欲しいです。

みー 2012年11月10日

こんばんはm(_ _)m


本や人の出会いは素晴らしいですよねほっとした顔


いい本に巡り会えてよかったですねウッシッシ

隼人 2012年11月10日

今日も、いい本との出会いがあったようで、よかったですね。クローバー

また、ゆったりとした時間を、自分の部屋で過ごすことは
いつも何よりもの幸せだと思います。芽

まるみる 2012年11月09日

まりさん
こんばんは夜

建築家の伊東豊雄さん著名な方ですので名前は知っています
表参道の建築家ストリートにあるTビルが結構好きです

意外な所ですと
ヤオコー美術館も手掛けていますね

あのスーパーマーケットチェーンのヤオコーが設立した美術館です

確かに今は住まいには外敵の侵略や風雨から身を守ると言う事より一つの個を守る空間としての部分が重視されていますね

その部分を根底から否定した坂茂の
『カーテンウォールの家』と言う作品が有って大好きです

これには又別の余談が有るのですが
長くなりすぎて仕舞うので又何時か…あせあせ(飛び散る汗)

炎の人 2012年11月09日

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