与えられた時間と手に収まること『あなたがここにいて欲しい』

時間の感じ方。

時に長く、時に一瞬で過ぎ去り
でも時間の流れは全ての人に平等に降り注いでいて
だからスピードが変化するなんてことはないはずなのだけれど

それでも違って感じてしまうのは
なんだか不思議です。

強烈に眠い日の
お昼過ぎ、午後最初の授業時間って
時計が進むのがすごくのんびりじゃありませんでした?ふふふ。
これがまた場所もよくて。
日当たりも良い高校で、
冬場は暖房がしっかり効いていて
ぽっかぽかの絶妙な快適空間が維持されたいたんですよね。
…、授業してくれた先生、すみません。

どう過ごしても
24時間は過ぎ去り
1カ月は流れ
1年が終わって行く。

時々、
出来ることはとても少ないのではないか
と、限られた時間を痛感することがあります。

特に根拠もないのですが、
なんとなく、時間というものと
自分がその時間をどう扱っているのか、ということについて、
どきっとする時があるんです。

その時間の中で
自分ができること、
全力でやりきっているんだろうか。

『あなかがここにいて欲しい』(角川書店)の
3つの短編の中の表題作は、小田原が舞台。

城址公園にいたゾウや有名なあんパン、かまぼこが出てくるのですが
主人公の吉田くんが成長して大人になった時、


「守れるものの総量は、とても限られている。」
「だからこれからは、大切なものを自分から守りにいかなければならなかった。」

と全力で走って、思うんです。

全てを守れたら、いいのかもしれないけれど
やはり人間、そうもいかないというのが現実。

1人の人間が全力で守れるものなんて、
完全に守り切るつもりなら、
1つが精いっぱいな気がします。

「守る」ではなく「守りにいかなければならなかった」

歩みながら、
自分にとって何が一番大切なのか
人は選び、大切にして、
また進んで行く。


2つ目の短編「男子五編」では

「待っているだけでは何も起こらないことも知っているし、簡単なことが、実は一番難しいということも知っている。」

29歳になった主人公が社会人になって思ったことです。

時に「待つ」ことも大切だけれど
それはあくまでも「待つ」という行動を「選択」した時であって、
ただ単に、「待っている」だけでは
変えられないことが多いのかもしれません。

とりあえず、でもいいから、
やってみなくちゃ、始まらない。

無駄になるかもしれないと思って踏み出せないでいたら
きっと何も変わらないし、自分が大切に思っている夢とか、希望とか、
心の中の温かいものを守れなくなってしまう。

そんな気がしてきました。

やってみなくちゃ。
やれるだけのことを。
毎日を全力で駆け抜けてみなくちゃ。

何が先にあるかなんて
誰にも分からないんだし、
だからせめて後悔がないように
進みたい。

明日も

がんばるよー。

ねっ。



コメント

チャレンジ精神は、何歳になっても大切な事です。
これがなくなったら向上心が無い淋しいものになりますね。

正にそうですね。

何事もチャレンジすることが大切ですよね。

そういう意味では、どれだけ年をとったとしても、
常に新しいことに興味を持つことを失わないように
したいです。。。

まるみる 2011年10月20日

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