それからいろんな過程があって
現在にいたるわけですが、
ある時から
魚との距離が変わったんじゃないかなって感じます。
使う器材の違いや
こちらの技術の違いなど
いろいろな原因があるとは思いますが、
ダイビングを始めたばかりのころは
こんなに近くで接することができなかったように思います。
たとえば
小さなお魚はこうやって群れで泳いでいることも多いんですね。
まるでスイミ―の絵本に出てきたお魚さんたちみたい。
遠くの方から群れがきたなあ
って思っていても
最初の頃だと
私が近づいて行ったらこの群れが散り散りになってしまったりして。
最近は、確かに最初は群れの方も私を避けるようにして泳いで行ったりするんですけれど
わあ、きれいだなあ~
なんてぼんやり眺めていたら
気が付いたら群れの真ん中に巻き込まれていた
なんてこともしばしば。
ふと自分の周りをぐるりと見渡すと
360度お魚の群れに囲まれていたりするんです。
お魚さんたちにしてみたら、
なんだか邪魔だなあ
と思っているかもしれませんが。
群れを乱す巨大魚?岩?みたいに
群れの中央を私が陣取っているわけですから。
リブリーザーという泡が水の中にぼこぼこでない器材でも
魚との距離感の違いを強く感じましたが、
最近ではオープンサーキット、今回使ったようなもので潜っていた時でも
あ、以前んとは違うかも?と感じたんですね。
何が違うのかははっきり分かりませんが、
お魚と8年前よりは
ちょっとだけ仲良く接することができるようになったのかなあなんて
勝手に想像して嬉しく思ったりしておりました。
群れに囲まれながら
1匹1匹を見ていると
それぞれ、やっぱり個性があるなあと感じることも多いです。
私を見て、びっくりしたように目をぎょろっと向けてくる子。
ふんっとでも言いたそうにプリプリしながら急いで泳いで通って行く子。
これなんだ?と思うのかわざわざ近づいてくる子。
みんな様々で、面白いです。
群れの編隊を見るのも、楽しいですよ。
この群れは
どこから来て、どこへ行くんでしょう。
今日はどんな一日を過ごしてきたんでしょう。
私は限られた時間しか海の中にいられないけれど、
この子たちはずーっとここに住んでいるわけですよね。
お魚ってどんな風に暮らしているんだろうって
純粋にそんな興味も湧いてきたりもします。
機材が進化したのでは無く、きっと麻里さんが進化したのではないでしょうか。
だから、さかな達も厳つい男共のダイバーより、麻里さんのように自然界に感動しながら潜っていたら解るのですよ。
(*^-^)b