かくれんぼが上手な生き物がたくさんいます。
狭い穴を見付けて隠れていたり
砂地に自分でお家を掘って、その中に潜んでいたり。
時は人工的な落し物や沈めてあるものを家にして上手に隠れている子もいます。
そんな中
自分は絶対に見つかりません
という確固たる自信を持って
全身どーんと表に出ている子がいました。
![](assets/user_data/1067/a_764_1_1312029177.jpg)
擬態中です。
![](assets/user_data/1067/a_764_2_1312029177.jpg)
写真でわかります?
画面いっぱいにいて、右側が頭です。
目玉で探すとわかりやすいかしら?
![](assets/user_data/1067/a_764_3_1312029177.jpg)
少し小高くなった根の上に
小さな礫や砂が降り積もった場所でしたが
そこにその砂などとほとんど見まごうような色に変身して
ゆったりとしている子がいました。
私は実はこの時、この根の隣で、大好きなイバラカンザシを観察していたんです。
排気の泡もぼこぼこ出ないので、静かに近づけば
綺麗に開いているイバラカンザシをじっくり観察することができます。
そこで好きなものに夢中になっていたのですが、
なんとなく
横の方から
じーっという視線を感じて
ん?なんだ?イバラカンザシを熱心すぎるくらい近づいて見ている私が
奇妙だと思って、誰かに私が観察されてる?
と…
振り返っても誰もいない…
きゃーおばけ?
って違う違う。
なんだろう、なんだろう
視線を感じる…
とドキドキしながら目を凝らしてみたら
この子がいたんですね。
イバラカンザシを観察中な人間リブリーザーダイバーを
逆に魚に観察されるの巻。
ほにょにょ、恥ずかしや~
![](assets/user_data/1067/a_764_4_1312029177.jpg)
この後、写真を撮られようがお構いなしで
この子は自信をもって「私は見えていない!」と頑として動きませんでしたね。
その強い自信に脱帽です。
参りました。
擬態が上手な子は
前回写真付きでアップした、この子も同じ。
![](assets/user_data/1067/a_764_3_1312029262.jpg)
ライトを当てずに撮影すると
![](assets/user_data/1067/a_764_5_1312029177.jpg)
この写真のような感じになります。
周辺のカイメンの中央に堂々とぼてっと居るので
うっかりしていると泳いで通り過ぎちゃいます。
![](assets/user_data/1067/a_764_1_1312029262.jpg)
お魚の世界の擬態のポイントは
どっしり堂々としていること
なのかもしれませんね。
絶対に誰かに気が付かれるわけがない、という確固たる自信。
みなぎっております。
ちなみに水中ライトを当てると
オレンジ色になりますが、
![](assets/user_data/1067/a_764_5_1311922367.jpg)
水中で肉眼で見ているイメージは
ライトを当ててない写真のような感じです。
こんな色で、同化されてたら
なかなか気がつかないですね~
![](assets/user_data/1067/a_764_2_1312029262.jpg)
擬態のプロたち。
今日もどこかで自信をもって
全身見える場所にどっしり構えています。
よ~く見ないとわからないですよね。
でも、探すのも楽しいかもしれないです。