強い芯と繊細なゆらぎ『ココ・シャネルという生き方』

映画作品からその生涯と生き方、考え方に興味を持った女性の本。

『ココ・シャネルという生き方』(新人物往来社)
山口路子さんが書かれた本を読みました。

山口さんはシャネルをこう語っています。

「自分にも他人にも厳しい人だった。曖昧さをはねつけ、「好き」か「嫌い」かしかない、と言い切る、独善的で断定的な性格だった。」

「いつかそれを実現する、と決意していた。そう、それは「決意」であり、いつか実現したらいいなあ、程度の生ぬるいものではなかった。そこが他の少女たちと決定的に違った。」

シャネルの力強さや努力の過程は
並大抵のものではありません。

情熱という言葉でも足りないと感じるほどの芯の強さ。
かと思えば、はかなく弱い部分も持ち合わせているようにも見え隠れし、
それでもそれを他人には隠しつづけ、働く女性として、とても厳しい人だったんです。
「仕事」に対する厳しさは人一倍であり、
それに伴う「自分自身」への厳しさも、尋常ではありませんでした。

それは「自分を信じる力」の中に
何か強く、折れない芯のようなものが
しっかりと据えられていたからかもしれません。

アーサー・カぺルと出会ったシャネルは
「彼はあたしの人生にとって大チャンスだった。あたしの意欲にけっして水をさしたりしない人と出逢ったのだ。」
と述べているそうです。

常識や周囲からの批判なんて
強くはねつけて
自分のやりたいと信じた道をひたすら突き進むシャネル。

傲慢で可愛くない女性と言われたりすることもあるかもしれないのですが、
私は決してそんなことはないと感じます。

「誰かに愛着するのは好きじゃない。忠告されるのも嫌い。それは頑固だからではなく、あたしが影響されやすい性格だから。だいたいにおいて他人は、おもちゃでも医者でも忠告でも、その人が良いと思うものしか与えないものだ。」

大切なのは自分の信念を強く持ち続けること。

「モードは変わるが、スタイルは不変」という名言も残しています。

晩年は、
「仕事のためには、すべてを犠牲にした。恋でさえ犠牲にした。仕事はあたしの命を、むさぼり食った。」
と。

それでも
「かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない。」

自分の真にやりたいことを貫くことは
素晴らしいと同時に、恐ろしく大変なこと。
自分との闘いが延々と続く道。

シャネルの力強さは
私が前を向きたい時のエネルギー源の1つです。


コメント

こんにちは!

とても真似は出来ないと思うけれども、興味深い本ですね!機会があれば読んでみたいです。
自信がない~自分を信じる力がない事なのかな?

お勉強になりました!

ありがとうございます☆

(1日中、ゴロっと本を読みたいデス(>_<))

宮川農園 2011年07月06日

まりさん、シャネルのように、自分の信じるものを
大切にしつつ、たった一度しかない人生を、自由に
飛翔して下さいね。

でも、お母さんを大切にすることも忘れずに。。。

まるみる 2011年07月05日

ちょっと難しい本ですね。
内容を理解するのに時間がかかりそうな感じがします。

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