知らない街。
カフェに入るのにはちょっと時間がないし、
そこでふらりと立ち寄った本屋さん。
初めてその本をみた時
心ぶち抜かれました。
『choo choo日和 愛のマタタビ。』(メディアファクトリー)
文章を、こやま淳子さん
絵を、Jetoyさんが担当された絵本詩集のような
メッセージブックです。
最初にその本を見つけた時には
買おうか散々迷って、そこへ待ち合わせの友達が到着したので
買わず仕舞いでしたが、
今日は再びその本屋に立ち寄ることができて、
やっぱり購入してしまいました。
まっすぐな猫の目線が
キュンっと胸にきます。
猫の魅力が最大に引き出されている絵が満載で
かわいいだけじゃない、ドキドキさせられる猫たちがページをめくるたびに登場します。
そんな大きなまん丸い目で
「私のせいじゃ
ないんです。
あんな酷いこと
言っちゃったのは。
心に
毒を
盛られた
せいなんです。」
なんて言われちゃうと、
そうだよねぇと言ってしまいそうになる程の魅力。
かと思えば
「ブラボー!負け惜しみ!!」
のページではクスクス笑いたくなったり。
これは絵と一緒にぜひ観てもらいたい言葉です。
私の一番好きなページかも。
「安全な人生?なにが楽しいの?(赤ずきん)」
に描かれた意思の強い真っすぐな眼差し。
「どうして、あのとき、あの人を、
王子様だと思ったんだろう。」
にはうるうるした目で天を見つめた子。
ローマの休日のアン王女を思わせる髪型に手にはジェラートの猫で
「会いたい、という、完全降伏」
「ネガティブも、
笑ってもらえばクリエイティブ」
には底抜けに明るいフラダンスの猫。
すごく乙女なセリフ
「世界でいちばん好きなコトバは、
きのう、着信記録に残っていた
あなたの名前です」
なんてページがあったかと思えば、
「足りない部分こそ、才能なのです。」
なんて深いメッセージのページもあり。
ころころと変わる気まぐれさのようなものも感じられて
そんな構成自体も、気分で変わる猫の性格そのものといった雰囲気。
絵本のような詩集のようなメッセージブックなので、
読み終えるのはあっという間なのですが、
この本には、何度も開いて見つめたくなる魅力がぎっしり詰まっています。
つべこべ言わずに
純粋に楽しんだらいいのよ、とこの子に言われたような気がした言葉。
「小難しい私を、
簡単にしてくれる人、
募集。」
完敗です。
ラブリーキャットに
トキメキと愛、
ポジティブと推進力を
たっぷりもらいました。
日記を読んでると、なるほどと思えるような本が出てくるので、楽しみにしています。