いろんな土地に行かせていただく機会もあるのですが、
いつもその土地での新しい出会いに
わくわくしています。
知らない場所での新しい発見が大好きです。
『ブタとサツマイモ-自然のなかに生きるしくみ-』(小峰書店)
人類生態学者である梅﨑昌裕さんが
パプアニューギニアの村に住んでみて感じたことを
日本の子供たちにも分かりやすいように書き記した本です。
チェルプメル村に5カ月住み、
ウェナニ村に1年数カ月住んだという梅﨑さん。
人間が自然の中で生きる仕組みを研究するために
パプアニューギニアを選んで調査を続けました。
梅﨑さんが村で暮らして強く感じていたのは価値観について。
たとえば食べ物の話がありました。
「どうして、チェルプメル村の人たちとぼくとでは「おいしい」の感じ方がこんなにちがうのだろうか。」
同じ芋やサゴ団子を食べていても、
梅﨑さん自身は何度食べても美味しいと思えないものも、
現地の人たちはとても美味しいと思っている。
そこの差に、毎日暮らす中で疑問が出てきます。
さらに、「美味しい」ということを捉える価値観にも差があることが判明。
いろんな種類のサツマイモがある中で
好きなサツマイモのランキング10位までを挙げてもらおうと思ったら
「サツマイモには品種ごとにいろいろな味があるのだから、どれが好きか、どれが嫌いかと聞かれても、わたしには答えられない。」
と、みんながみんな、口をそろえて答える事実を目の前に
梅﨑さんは混乱します。
ここから、
美味しさとは「自分の味覚の感受性」によるものだと気がつくんです。
「そして、相手の社会のさまざまなことが理解できないときには、それは自分に理解する感受性がないのかもしれないと考え、相手の社会のことがわかる感受性を育てる努力をしてほしい。それこそが国際的な人間になることだと、ぼくは思っている。」
心の窓をいつも磨いて
いろんな場所から光がたくさん入ってくるようにしていたら
たくさんのステキを、胸一杯に吸い込める人になれるかな。
実は私もパプアニューギニアに行ったことがあるのですが、
海も陸も、とにかく豊かな自然が、むせぶほどに輝いている場所なんです。
地球が息吹いているのをぐんぐんと感じる国、パプアニューギニア。
また行きたい場所の1つです。
旅にでたいっ!
まだまだこの世界には
行ったことのない場所、見たことのない
景色、食べたことのないもの、まだまだ
知らないことのほうがいっぱい。
だから旅は楽しいんでしょうね。