目的の本の方は貸し出し中だったのですが、
子供向けになった本を発見したので読んでみました。
『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』(福音館書店)
本川達雄さんが書かれて、絵は、あべ弘士さん。
あべ弘士さんは
旭山動物園の元飼育員さんでもあります。
あべさんの本、気になる方はこちらのページもどうぞ。
2011年1月18日の記事
「動物の命」
http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...
さて、
今回大人向けの書籍を探していたのですが、
絵本でも十分楽しめたし、じわっと考えさせられました。
最初のテーマは
「ガリバーが小人国に流れついた」
というもの。
映画『ガリバー旅行記』も公開されている現在。
タイムリーな話題でもありますね。
背丈が12倍もあるガリバーは
小人国の人の12倍食べるのか、
体重で考えて1728倍食べるのか、
表面積で考えて144倍食べるのか。
正解は
185人分。
どうやって計算したのか、
また、身体の大きさと食べる量の関係について書かれています。
ゾウはネズミと比べると
体重が重いわりには少食なんだなとか。
体重1キロあたりに換算して食べる量を見てみると、
ネズミはかなりの大食いなのだとか。
身体が大きい子には大きいなりに、小さい子には小さいなりに、
それぞれに良い点がいっぱいです。
人間は1分間に心臓が60~70回打つのですが、
ハツカネズミは1分間に600回も打っている!なんと10倍ですよね。
一回の呼吸にかかる時間もそれぞれ違い、
ゾウは8秒かけて1呼吸しているのに、
ハツカネズミは0.4秒で1呼吸。
でもこんなにも違いがある身体の動物たちなのに、
摩訶不思議なことに
共通していることがあるんです。
それは
1回呼吸する間に心臓がドキンと打つ回数。
みんな同じく、4回なんですって。
そして
一生のうちで心臓は、どんな子でも15億回打っている
というもの不思議な共通点。
つまり
ハツカネズミは人間からみたら寿命はとても短いけれど、
ハツカネズミの中ではちゃんと
1呼吸する間に4回心臓が打っているし、
一生で15億回心臓がドキドキしているんです。
それぞれの時間の中で
それぞれのペースで
めいっぱい一生を生きているんですよね。
それにしても
15億回って回数を見ちゃうと
私は今までに何回分打って、
あと何回残っているんだろう
なんて考えてしまいます。
10億回分くらいはドキドキするの、残ってるかな。
1回も無駄にしたくない。
力いっぱい駆け抜けたい。
自分に与えられた時間。
一瞬一瞬が輝いて行けますように。
そうですね。
自分に与えられた時間や、使命を探りながら、
目一杯生きたいですね。
できれば、他人の役に立ちつつ。。。