もう一度、さらっと予習しようと思って開いた本がこちら。
『古事記と日本書記』(ナツメ社)
古事記と日本書紀ってどうちがうの?
ということから成立の背景、
そしてそれぞれの内容について
図やイラストを交えながら
分かりやすく書かれている本です。
古事記や日本書紀と言う文字は
歴史の授業で出てきたし、
なんとなく漠然と
それぞれの中身はこんなことが書かれている
くらいは知っていても、
いまいち分かっていなかったりしませんか?
受験勉強をしていた時は
他にもたくさん暗記をしなければならない歴史の事項があって
それぞれの書物の内容まで
じっくり読んだりする時間がなかった、という人も多いのではないでしょうか。
大人になって、
こうして触れてみると
改めて、面白いんだなあと思います。
火の神を産んだことで死んでしまったイザナミ。
夫であるイザナキは、妻に会いたくて、
この世に戻って欲しく思い、
黄泉の国まで会いに行きます。
このあたりは西洋神話の「オルフェオとエウリディーチェ」に似てますね。
そして妻に戻ってきてくれと言うのですが…
妻はすでに黄泉の国のものを食べてしまったので、
戻ることが出来ないと言うのです。
この話、ヨーロッパの方の神話でも聞いたことがありました。
冥界のものを食べたら地上へ戻れなくなると知らずに
お土産に持たせてもらったザクロを食べてしまい、まんまと罠にひっかかり、
地上へ戻れなくなってしまう、という話。
今回の舞台『小手伸也のよくわかる古事記』の中では
ある集合体で、そこのものを食べることによって
集団の一員となるという考え方、という解説がされていたと思います。
そう言われてみると
海外の民族を取材した番組などで
外から来た人たちを村や種族の中へ受け入れる時の儀式として
何かを食べさせたり、飲ませたりする様子を見たことがあったなと思い出しました。
フィジーでも似たような意味での「カバの儀式」があると言われたことを思い出したりもして。
小手さんの解説の中でも
日本からアジアや南に広がる島々の中には
共通した習慣や神話、文化などが見られるということを触れられていて、
そういえばフィジーも日本からかなり離れてはいるけれど
南側の海のかなたにある島でもあるなあ
なんて。
日本の神話から
西洋の話とか
アジアのこととか
朗読っていいなあとか
いろんなこをに思いが馳せた日となりました。
神話や歴史、伝説を、大人になってから、再度
学ぶと、学生の時には見えなかったものが見え
てきて、楽しいですよね。
私も、結構、歴史好きなので、今日のお話は
まりさんに同感です。