耳だけはしっかり

昔、我が家には最大で３匹の猫がいました。
みんな雑種でしたが
それぞれ個性豊かな子たちで
どの子も可愛かったんです。

今は犬と鳥が我が家にはいますが、
犬はウィルが初めてなので、
犬とはこういうもの、と言いきれない部分もたくさんあります。

我が家のウィルがこういう子なのか、

そもそも犬ってそういうものなのか。

それともミニチュアダックスという種類がそういうものなのか。

犬については、これからの長い付き合いで、じっくり分析していきたいと思います。

猫の方は、
我が家にいた子たちに加えて
祖父母の家にもたくさんの猫がいました。

今も元気に暮らしている猫たちが何匹かいるはずです。

何匹か、というのは

なぜか隣の家の猫さんが
祖父母の家のストーブの前で
脱力全開でリラックスしている時もあるようで…。

一応その子は、なんとなくホームステイ的な我が家の猫？にカウントしているようです。

いろんな猫を見ていて
共通していることがいくつかあります。

それは

猫は興味がある物には
しらんぷりを決め込みながらも
意識はしっかり向いている

ということ。

後ろの方で、気になる音がしたとしますよね。

そうすると、
犬ならば、ぴくっと顔をもたげ、
顔ごとストレートに音のした方に注目してきます。

けれど猫は

「なんにも聞こえてませんけど。」
「しらないわよほほん」
「気になんか、ならなくてよ」

みたいな後頭部をしていながら、
耳だけはしっかりと
音がした方向を向いているんです。
身体の他の部分は動かしていません。

そんな「しらんぷり」をしているつもりになっている猫も
見ていると、かわいいんですよ。

今日は春の温かさに誘われるようにして
外でお昼寝をしていた猫を見つけました。



だれかのお家の猫ちゃんでしょうか。
首輪もしているし
お水とご飯も置いてあります。

自動車も自転車も
結構走る道路のすぐ脇の空き地に
簾が立てかけてあり、
そこの日陰に入り込んで
気持ち良さそうにお昼寝中です。

基本的に
猫も大好きな私。

見つけると、ついつい近寄りたくなります。

かわいいなあ
と思いながら、
起こしてしまわないように
そろり、そろりと近づいて
写真をかしゃりん。

もう１枚、かしゃりん。

お、逃げないねえ。
と思ったら
やっぱり耳だけはちゃんと聞いていましたよ。




左のお耳が
しっかりとこちらを向いています。

「邪魔しないでよね、ぷんっ」
と思っているのでしょうか。

再び、そろり、そろりと
私は退散してきました。

春の日にお昼寝、気持ち良さそうだったなあ。