飛び立つ鶴

先日、「アースアワー」で
世界中のあちこちで
1時間ずつライトアップなどを消すイベントが行われました。
消灯のリレーとともに、
日本での東北地方太平洋沖地震のために
1分間の黙祷をささげてくれた国や地域もあり、
地球全体から祈りが届けられたイベントになりました。

「アースアワー」のブログはこちら
2011年3月27日
http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...

そして今度は
宇宙からも、祈りが伝わってきています。

ＩＳＳ・国際宇宙ステーションの宇宙飛行士さんたちが、
被災者の皆さんへのお見舞いの気持ちと、
復興への願いを込めて、
折り鶴を作ってくれた
というニュース記事を読みました。

ＩＳＳに食料や実験機器を運ぶために、
ＪＡＸＡが1月に打ち上げた無人補給機ＨＴＶ2号機が、
その役割を終え、ＩＳＳから切り離されましたが、

その際に、このＨＴＶ2号機内を
宇宙飛行士さんたちが折り鶴で飾ってくれたというのです。

このＨＴＶ2号機の愛称は

「こうのとり」2号機

29日未明にはＩＳＳから切り離されて
地球を回るとのことでしたので、
今頃は心のこもった折り鶴を乗せて
上空から地球を見守ってくれていることだと思います。

「こうのとり」2号機は
30日には大気圏に突入し、燃え尽きる予定。

燃え尽きると分かっていても
そこにあえて乗せたもの。
こうして1羽ずつ、気持ちを込めて
丁寧に折ってくれて、
そして地球に向かって放つ「こうのとり」に託してくれた
その想い。

優しい気持ち
熱い想い
宇宙から地球に届け！

という心をひしひしと感じて、
胸がいっぱいになりました。

折り紙って、
日本の子供たちは小さい頃から慣れ親しんでいるので、
大人になってからもすんなりと鶴を折ったりできますが、
作ったことがない人にとっては
結構大変な作業なんですよね。
この細かい作業の折り紙に慣れていないかもしれない
日本人以外の宇宙飛行士さんたちが
頑張って作ってくれたんだなあ
ということにも感動しました。

「こうのとり」2号機は
地球からも観察できるそうです。

ちなみに、
福島県いわき市からだと
30日の午前3時54分ころに
北西の方向に見える予定だとか。

地球の大気圏に突入してくる時の感動といえば
近々では「はやぶさ」を思い出す人も多いでしょうか。

今回の「こうのとり」で
また１つ、
宇宙からの感動が
地球にいる私たちに届きますね。

いま、遠い遠い上を
折り鶴を乗せて回っている「こうのとり」に
想いを馳せながら
今日は空を見上げたいと思います。