優しさの形『sweet aunt』

人と人との間にある
優しさって何だろう
そういう本に出会いました。

『sweet aunt』(宝島社)
さとうさくらさんの小説です。

これは日記のコメント欄で
ゆとな♪さんがおススメ本として書いて下さったものです。
ありがとうございます。
ちょうど図書館蔵書検索をしたら借りられる状態にあったので
早速借りて読んでみました。

幸せな家庭で暮らしていたはずの実花。
両親が突然事故で亡くなって、色々なことが発覚します。
両親の本当の職業。
自分の置かれた現実。
母親の妹である、おばさんのところで暮らすことになるのですが、
実花はこのおばさんが大嫌いでした。
おばさんも実花に対してそっけなく、優しい言葉をかけるわけでもありません。
自分の母親と比べて、対称的なおばさんを
あちこち気に入らない部分ばかりだと思っているのですが、
物語が進むにつれて、
このおばさんの優しさが少しずつ見えてきます。

実花がこれまで気がつかなかった
おばさんの本当の気持ち。

おばさんは、優しさをあえて表面に見せないようにしていたのかもしれません。
それが、おばさんの優しさだったのかもしれないなと思いました。
本物の優しさとか、
本当に相手を思いやることとか、
こういう形もあるんだなと。

実花が両親と暮らした家を引き払う時に見つけた、
押し入れの穴を隠すために貼ったシール。
そこには「passion」と書かれていました。

いろんなことに絶望して、自分よりも恵まれた環境に見える友達の
「パッション」という言葉も、
余裕があるからこそ言える言葉だと白々しく感じてしまう実花。

「ばかはパッションが好きなのかな、なんて、私はぼんやりと思っていた。」

でも実花のやる気と、進もうとする力に
周りの人も動かされていくんです。
向う見ずな行動と、情熱を持って見定めながら頑張ることは
遠くの他人からみたら表面上同じようなことに見えても
実は全く違うことなんだと、
そんなことをぼんやり思いました。

やってから想い知ればいいと言ったおばさん。
一瞬、親戚からの一言とは思えないような
ぎょっとする言葉にも見えますが、
これもおばさんの優しさだったなとも思うんです。

sweet aunt

読み終えて、パタンと本を閉じて
改めて表紙に書かれたタイトルを見た時に、

このおばさんと、スイート・アントが
ぴったり重なって、とてもしっくり来たんです。
冒頭では、ええ?!って思ってたんですけどね。

実花とおばさん、周りの人たちから
思いやりや愛情の様々な在り方を感じられる本でした。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメントのお返事です

Bikellyさんへ
コメントありがとうございます!
私も夜読むと、あっという間に眠くなること、ありますよ。
あとポカポカ陽気の電車内。後頭部に日差しを感じながら座って本を読んでると、急に魔法がかかったみたいに眠くなったりします。
ぜひまたブログ見に来つてください!



mamorukunさんへ
コメントありがとうございます。
高校時代は自習するために図書館いってましたね。大学時代は調べもの。今は、趣味でーす。
雑誌もあるし、なんたって無料なので、なかなか便利ですよ!
ぜひまたブログに遊びにきてください。


まさきさんへ
コメントありがとうございます。
都内、特に駅から近くて便利な場所の図書館はいつも利用者でいっぱいなので、なかなか…。郊外の方が席もゆったりしてるし、大抵座れるからいいなあって思います。よく行く図書館は席が全然空いてないんですよ。大人気。
料理本、図書館で借りるのって結構いいですよね。わたしも先日、お菓子のレシピ本、借りちゃいました。
ぜひまたブログみにきてください!


六助Ciderさんへ
コメントありがとうございます!
図書館ハシゴ、したことありまーす!
同じ区の施設でも、本棚が全然ちがうんですよね。そう見えちゃうのか、やっぱり特色みたいなのがあるのか。
鴎外記念図書館はまだ行ったことがありません。なんか名前からして素敵そうな。妄想中。
またブログ見にきて下さいね!

コメント

最近の人々は、何かと言うと“優しさ”を口にしますね。

『優しい人が良い』『優しいから、好き』などなど・・・

しかし、最近の人の言う“優しさ”は、どこか、ピントが

違う所へ当てられている様に感じるのは、私だけで

しょうか?“優しさ”の中には、“厳しさ”も含まれて

いることを、果たしてどれだけの人々が認知している

のか?・・・と疑問に想います。私は“ヤンチャ坊主”

だった為に、幼稚園の頃から高校生に至るまで、

親や先生方から、体罰を受け続けて育ちました。

しかし、私は体罰を受けたからと言って、一度たり

とも、恨みを抱いたことは有りませんでした。

何故ならば、そこには、“愛”が有ったからです。

言うまでもなく、“愛による体罰”と“虐待による体罰”

は、全く異質なものです。発生源が違うので、当たり前

なのですが。・・・まだまだ、話しますとキリが無くなり

ますので、この辺りで失礼致します。

トモッチ☆ 2011年02月27日

優しさの表し方、受け取り方、色々な形があり、そこに喜怒哀楽が生まれそれを繰り返しながら、コミュニケーションができ、良い方向に向かっていけば、愛されていることが感じられる。
そんなことを思いました

ひろてん 2011年02月27日

僕も、本当の優しさって何だろうって感じることがあります!!

まさき 2011年02月27日

不適切なコメントを通報する

最新ブログ

新着
新着 📘『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』📖
新着 何宇倫さん個展@京都ギャラリーメイン
新着