マッチは世界共通か

普段お仕事ではない時間に何をしていて、
どんなことが面白いと感じたのか、
そういう自分にとっては何気ないような、通りすがりのようなことを
誰かと話して共有してみると
意外なところから化学反応が起きて、次なる扉が開かれたりするのだということを
最近改めて気付かされる機会に恵まれています。


ダンジョン
思わぬところに隠し扉あり


我が家で家の空気を変えたいなと思う時に使うものは
お香やアロマのエッセンシャルオイルなど、なるべく天然素材で作られたものなのですが、
火を使うことが多く、つまりは蝋燭やお香そのものに点火しなくてはなりません。


これまでは特に深く考えることもなくライターを使っていたのですが、
最近手持ちのライターを使い切ったタイミングで買い足しに行ったところ、
すぐそばにマッチが売られていたのが目に留まりました。


あれ
マッチにしたら、
プラスチックごみが出ないんじゃないだろうか


厳密なゴミがどこまで減らせるのか、環境負荷がどうなるのかなどの調べは全くしていないのですが、単純に、マッチを見たときに「プラスチックが使われていない」と脳が反応したのです。


そしてパッケージデザインもよく見ればとても可愛いものばかり。


あれ


これってもしかして、


私、マッチが好きなんじゃないかしら。


とふと思って以来、マッチを愛用している次第です。







使い心地は大層快適です。
芯が短くなってしまった大型のキャンドルに点灯するときにも、
手が着火点に近くなって「アチアチアチ」っとなることがありません。


ここでようやく重い腰を上げて簡単に調べてみれば
マッチを製造している日本の会社は昔と比べるととても少なくなっている様子。
確かに私もずっと、何も考えずにライターを使っていたし、
なぜマッチじゃなかったのか、なぜライターだったのか、どちらにしても理由を明確に述べられるわけではなかったのです。
ほぼ無意識に、なんとなく小さい頃から家にあったから。


うーん。
ライターにはライターの便利さや手軽さや魅力があるのだと思います。


けれど最近の私の中では一つ


いつか自分がこの世を去るときに、跡形もなく私と私の所属物が全て灰になって地球に還って行けたらいいのにな


という壮大なテーマのようなものがあって。


厳密には無理だろうとは思うのですが、そういう基準で新しく服を買うときには天然素材で作られたものを選んでみようとか、
使う道具を選んでみようとか、
そんなささやかな抵抗にもならないようなことを、少しずつやってみているのです。


そんな中でのマッチとの再会だったので、
今はこれを使ってみようかなと、たどり着きました。






その話をタイ人のお友達にしたら
バンコクでも昔はよく見かけていたという可愛いマッチ箱のデザインを写真で送ってくれました。


ナーガという伝説の龍のような蛇のような神さまが描かれていて、
色合いがいかにもタイらしく、
同じ赤といえどもやっぱり国によってしっくりくる色調が全然違うのだなと感じました。


日本のマッチのデザインも可愛い、タイのも可愛いと
しばらくバンコクと湘南の間でキャイキャイと盛り上がりました。


タイ語でこういう時に出てくるのは


ナーラック・マークマーク・カ〜


「ナーラック」で可愛い
「マーク」でとても。これが何度も繰り返されて「めっちゃ」みたいな口語の強調になっていきます。
「カー」は女性が使う丁寧表現にするときに語尾に使う言葉。男性は「クラップ」や「カップ」が着きます。「カップ」の方がフランクでカジュアルですね。


น่ารักมากๆค่ะ


と書きます。


「めっちゃ可愛いですね〜」


みたいな感じ。


読み書きができるようになってくると、テキストでのやりとりも楽しくなるので、
友達と気軽に連絡が取れるようになりました。
タイ文字のキーボードタイピングにも慣れてきたので、じわじわとタイピングスピードアップをすべく練習中です。


それにしてもタイ文字は何回見ても小さい。
タイ人は近視が少ないに違いないという思い込みを持ちたくなる小ささですよ。


ちなみにタイ人の識字率は非常に高く、それは幼稚園で徹底的にタイ文字アルファベットの読み書きや、文字に関連した教育が行われているからなのだとか。
幼稚園なのにタイ文字の宿題がどっさり出たりもするらしく、否が応でも読み書きがマスターされていくのだとか。


この段階でほぼ全てのタイ人が歌って覚えるタイアルファベットの歌「コー・ガイ・ソング」はなかなかじわじわ来るものがあります。ちなみに私も覚えました。
気になる方はネット動画にたくさんアップされているので、聴いて見てください。
前奏の時点でかなりじわじわきます。

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