That’s life.

この世に偶然など存在しないのかもしれないと、40歳を超えてようやく思うようになりました。
それは考え方次第だけれど、時に思うのです。
自分の脳が判断できる情報、しかも一度に認識して理解して次の何かに展開できるような情報というのは、極めて少ないであろうということ。
その中で、あえて今この瞬間に目の前に現れたことが、偶然でしかないなどと、なぜ言い切れるのでしょうか、と。


今日の私には「2人の人物からの1つの偶然」がありました。


境遇も場所も全く異なる2人から、同じような話を聞いたのです。


1人目はオーストラリアに住む友達。
私は仕事に向かう移動中だったのですが、珍しくhi Mari chan!とその友達がメッセージをくれて、そこからテキストメッセージで日本語と英語を混ぜこぜにしながらのやりとりをしていた中で、人生についての話になりました。


“That‘s life.”
“Thats right.”
「生きるのために。」
「今とこれからをまた生きる。」


そんな言葉がテキストメッセージ画面に並んでいました。


「生きるのために」は日本語ネイティブではない人からよく聞く言葉です。
もちろん文法としては間違ってはいるのですが、それでも私は彼らが発するこの「生きるのために」という日本語に強く心を揺さぶられます。
そこには何か、とてつもない切実さ、強さ、そして重さがあるのです。


日本語ネイティブではない人たちとやりとりをする時には、
私の英語やタイ語の間違いをネイティブの友達が会話の中で修正して教えてくれ、
私は逆に日本語の部分を修正して相手に教えたりもしているのですが、
この「生きるのために」だけは未だ、どうしてもすぐに修正できずにいます。
もちろんいつか、「の、はいらないよ」と言いたいのですが、
この「生きるのために」が飛び出す時は、真に魂の叫びを感じて、
もうそれだけで私の中でも何かがすっかり完結してしまうのです。


「心の言葉」というのは、そういうものなのだなと最近は思います。




偶然の一致があった2人目は、久々に一緒にお仕事現場に行った大好きな友達。
彼女もまた、人生について考える時期だったようで、仕事帰りの道すがらいろんな話をしました。


彼女と話したのは、己の人生に残された時間について。
少なくはないのかもしれないけれど、絶対に有限である時間をどう使うのか。
人生をどう生きていくのか。




今日のこの「人生」に絡んだ2つの偶然は、私にとって何かを考えさせようとしているのかもしれないなと、電車の中で1人になってから、ふんわりと頭の中であれこれと想いを燻らせていました。




今日は本当は、何もせずにゆっくりする夜にしようかと思っていたのだけれど、
色々なことを考えているうちに、
私にとっての「ことば」の重要性や、「書くこと」「伝えること」が
生きるということと、何か深い部分で繋がっているような気がして、
まとまらなくてもいいから、今日はこのことを真っ直ぐに記しておこうと思ったのでした。




本当はすごく内向的で、喋って何かを伝えることがとても不得手で、
小さい頃は踊ることと、その後は音楽を演奏することでしか、自分自身を外に向けて伝えられないような人だったんです、私。


ちょっとそこのあなた、今「嘘だあ」と思いましたね?
思いましたよね?
なんだったら、画面に向かって、言いましたね?


本当なんです、それが。


全く自在に喋れなかった私が、何の因果か、今ではこの仕事をする機会に恵まれ、
大量の台本を暗記して発声したり、瞬発力で頭の中から言葉を捻り出して発話したり、
そんなことを日々お仕事としてさせていただくことになっているのです。


ならばおそらく、私の人生の中では
書くことや言語を使うこと、音声で伝えることや表現の一部としての言葉の扱いについて、
決して無視できない何かがあるのかもしれません。


どこに着地できるかも分からないし、自覚できるほどにかなり荒削りだし、
トライ・アンド・エラーどころかエラー・アンド・エラーになることもあるけれど。


書く時がきて、言葉で伝える時が来て、
だからやるしかないのだという、
画家が「絵を描くしかできなかったから」と言っている心境が少し理解できたような、
そんな今日この頃です。


That’s life.
ザッツ・ライフ


That’s My life.
ザッツ・マイ・ライフ


That’s our life.
ザッツ・アワ・ライフ




自分の人生を後悔なく歩みたいから、毎日を大切にして進みます。




おまけの話




かの有名な、フランク・シナトラの同タイトルの歌の第一声
That’s life
は、もうこのワンフレーズだけで全てを歌い尽くしているかのような
すばらしい響きです。
検索するとYouTubeにも上がっているので、ご興味がある方は聴いてみてください。





本年度の新幹線日帰り出張が始まりましたが、とにかくお天気が荒れておりまして、富士山は全く見えませんでした。





ね。富士山どころか、近隣の山も見えませぬ。




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