手のコンプレックスと今の自分

最近の私の爪は、ピアノ科の学生時代に次いで短いような気がします。







中学生の時から本格的にピアノで大学受験をしようと決めて以来、大学院博士課程を中退するまで、一日何時間もピアノの練習をする日々が続いていました。
人間の身体というのは上手くできているもので、何時間もピアノの正しいフォームで打鍵をしていると爪が伸びにくくなるんですね。
確実に毎日爪が摩耗しているのと、おそらく爪が「もういいや」と諦めていることもあるのかもしれません。


練習中に怪我をしてピアノをお休みした時期に、爪があまりにもニョキニョキと成長してきて驚いた記憶があります。「だから爪切りってあんなにメジャーな道具で必要なのね」と思ったのです。
もちろんピアノを弾いていても爪は切りますが、時々整える程度に切る分しか伸びてきてくれませんから、爪切りの活躍頻度は普通の生活をしている爪よりも圧倒的に低いのです。



そんな私でしたから、爪を長く綺麗に伸ばしたり、華やかなネイルをしたりすることにとても強い憧れを持っていました。
ピアノから離れた生活になって最初にやったのは、爪を綺麗に伸ばすこと。そして念願のネイルサロンに行ってみることでした。


流行りのジェルネイルにチャレンジしてみたり、色々な色のネイルラッカーを塗って楽しんだり。爪の形をあれこれ研究したり。


モデルのお仕事も学生の頃から初めていたので、ネイルはなるべくナチュラルに保たなければなりませんでしたが、それでもピアノ演奏をしていた頃よりははるかに爪の自由度は高く、しばらくの間は爪にかなりの執着を持っていたようにも思います。


指の形も長年のピアノのせいで指先は平たく潰れ、指先全体が丸く、そして関節は第一関節第二関節ともに太く発達し、手のひらの筋肉も昔よりはかなり落ちたとはいえ普通の人と比べるとやはり発達したままです。
ピアノを弾いていた時代は特に、手のひらがあまりにも肉厚でゴツゴツとしていたので誰かと握手をすると大抵ぎょっとされてしまい、少しコンプレックスがありました。


そんな手と爪にまつわる紆余曲折を経て、現在爪が短くなっているのです。










手だけを撮れば良いものを、つい犬を入れてしまうのは、犬ファミリーあるある、でしょうか。




爪が短くなった理由はいろいろあるのですが、

その中でも一番の理由は


「シンプルが、一番手間暇がかかった贅沢だった」


というものです。




カラフルなマニキュアの色や、汚れたり折れたりしづらいジェルに一切頼らずに、
素のままの爪を美しく保つことほど、手間と時間をかけなければできないことはない
と思い、それをじわりじわりと挑戦しています。


爪の長さは短くなくとも楽しめるのかもしれませんが、この長さが心地よいと今は感じているし、私自身が手入れをできる範囲がこれかなあと思っています。


爪の甘皮を優しく整え、長さも程よく切って、爪と爪周りの指先をクリームやオイルでしっかりと保湿する。


小まめに手入れをしなければいけないし、ネイルを塗ったりジェルをしたりするよりもケアが必要な気を使う爪にはなるのですが、
そういうことにきちんと時間を使えるのが、私の理想の生き方だなと今は思っています。
使いきれなくて固まってしまったカラフルなネイルの瓶が何本も棚から出てくることもありません。
必要なのは保湿用のオイルやクリームだけ。それもハンドクリームやボディオイルと兼用できます。




打つものが鍵盤から文字になってもフォームがあまり変わっていない自分に今更驚く。。。



もしも仕事や他の理由でカラフルなネイルにもできないしジェルネイルもできなくて爪も伸ばせないからオシャレじゃないなと思っている人がいたら、そんなことはないよと伝えたいです。


今ある自分の爪の形をよくみて、その子(爪)が一番生き生きと輝ける形に整えて、丁寧にマッサージをしながら保湿してあげる。それを毎日続けるだけで、手はどんどん変わっていくはずです。


多様な美しさがどんどん増えていきますように。



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