花と土と環境を考える

最近、これまでにバラバラに齧ってきたものが、スッと一つに集結して着地することが多々あります。
いろんな情報がお味噌みたいに私の中で寝かされてでもいたのでしょうか。
ということは発酵したってことかしら。


例えばオーガニックについて。
もう何年も前に勉強したくて検定を受けたオーガニックコンシュルジュ。オーガニックとは何か、どういう栽培をされたものがオーガニックと呼べるのかなど、基本的な知識を学ぶ講座でしたが、その後もこの時勉強したことはあちこちで役に立っています。


最近は土と環境について、育てているコンポストを通してもっと直接的に考えることが増えました。
今日頭の中で結合したのは、花についてです。


つい先日まで室内で使用していた我が家のコンポストですが、土が想像以上に熱を持って、かなり袋ごと熱くなってきました。それに伴い、底面の蒸れによる水滴が気になるように。
温度差でたくさんの水滴がつくので、ベランダに移動させることにしました。
すると温度差が減ったためか底面の蒸れも解消。
心地よい風を感じながらコンポスト内をシャベルでぐるぐるとかき混ぜていたところ、花が目に留まりました。ベランダで去年から育てている観賞用のパンジーです。


毎日目にしていたはずの花ですが、その時なぜか、花にもオーガニック栽培があるのだろうかと気になりました。
すぐさま検索して見ると、情報が出てくる出てくる。なるほど。
数は少ないけれどオーガニックフラワーの農家さんもいらっしゃるようです。


ここでまた、綿花とオーガニックコットンについての話を思い出しました。
栽培している人の健康を著しく害する綿花のための農薬。
オーガニックコットンが早くから支持されてきた理由の一つが労働環境の改善でした。


もしも飾った花が誰かの、人だけじゃなくミツバチや土の中にいる生き物や、そのほか様々な生命の健康を害していたとしたら。
そう考えると、とても重苦しい気持ちになりました。


お花屋さんが大好きだし、花を飾ることも大好き。
けれどなぜ今まで、この点に気がつかなったのだろうと、反省しました。


オーガニックの花が買えるお店はまだまだ少ないようなのですが、よく考えればオーガニックの野菜やヴィーガン対応の食材が買えるお店も10年前には今よりも本当に少なかったのです。
消費者の行動から、未来の市場は変わっていく可能性があるのですね。


次の機会にはオーガニックのお花をぜひ買ってみようと思いました。


ちなみに我がベランダの花たちは、オーガニックと言えるかどうかは苗が育った環境が分からないし使用した土の履歴が厳密には分からないので微妙なところですが、我が家に来てからは新たに土に何の肥料も加えていなければ、薬も散布していないので、おおむねオーガニックフラワーかもしれませんね。


虫や鳥やミツバチたちが安心して立ち寄って休める花がたくさん咲いているといいなと思います。



ベランダで育った花とローズマリーの葉。これは乾かしてスマッジング(お香のように焚く)に使います。お花のパワーは軽やかになりたい時の心強い味方です。

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